栄光の大地(8/12)

苦労人同盟

ルーク「それにしても、どうして俺達にまで正体を隠しておく必要があったんだ?」

サク『……。本当は、もっと早い段階でバラしちゃっても別に良かったんだけどね。でも、色々と不都合もあったから』



勿論、アニスからモースに情報が流れるのを危惧したという理由は大きい。そうでなくても、守護役ユリアの存在は、結構グレーゾーンなんだよ。名前もそうだけど、それ以前に活動内容がレジスタンス過ぎて。師団荒らしに、ケセドニア北部戦での噂や闘技場での功績…っていうのを考えるとね…。諜報部や特務師団長達曰く、反預言尊守派で過激派と誤認されてるらしいし。そんな奴の正体が第二導師だってバレてみ?今まで培ってきた第二導師様の印象は瓦解し、私の作戦が台無しだ。一発で全てがオジャンになる。

……っていう諸事情までは、黙っておいても良いよね?別に。



サク『むしろ、バレなかったらこのまま隠し通そうかと思ってた位だし。この事を知ってるのも、イオンの他は、一部の第六師団員達とシンク達位なんだよ。なので、これからもどうか他言無用でお願いします』

ルーク「ああ、分かった。…でも、そもそもサクは何でわざわざ正体を偽ったりしてたんだ?」

サク『導師の肩書は確かに便利なんだけど、影響力も大きいから、融通が利かない事もしばしばあってね。だから架空の導師守護役を作って、色々と使い分けてたんだよ』

ルーク「へえ…導師ってのも、やっぱり大変なんだな…」

シンク「大変なのは、そんな自由人過ぎるサクに振り回される僕等の方もだけどね」

ガイ「ああ…それはよく分かる気がするな…」遠い目

ジェイド「ええ。心中御察ししますよ」

サク『何この苦労人同盟』



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