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『できれば、運動できるところも、
 まだ辛いとは思いますが、農家の方にも手伝ってもらって野菜を作ったりと出来ますか?』

「はい、手配はしました!」

『ありがとう、
 そしたら・・・』



お市さんにあの話をされてから、私は事を急ぐようになったかもしれない。
少し、三成さんとも疎遠になった気がするが。

でも、私は私らしくありたいと思って現在居るのは大阪城から少し離れた村。
ちょうど、織田の時代。

織田の力によって戦火にさらされ人の少なくなった場所だ。
此処ならば建物を壊さなくとも新しい建物を作れるし、何より、三成さんの領地でもあるから勝手に出来る。

できれば、先に病院かと思ったが、一部の人間にしか学ぶ機会が無いのは苦しいだろう。
これからのことを考えるなら、先に学校だ。




「それにしても、弥月さまは真すばらしき考えをお持ちで。」

『え?』

「普通ならば、こんなこと思いつきませぬ」



設計のことは全然分からないため、建築業の方たちと話しをしながらやっていれば、そういわれた。
首を傾げれば当たり前のように言われる。



「今までとは全然制度が異なり、皆平等にと考えておられる。
 何よりも貴女様は一番に己たちではなく、民を思って行動されて・・・」

『いや、だって』

「早くこの制度が日ノ本へと広がればいいのになぁ」

「あぁ、三成様の世になられて良かった。」




でも、あぁ、彼等の会話を聞いているとここにいることに不満をもたれていないことが、酷く嬉しい。

いきなり、しゃしゃり出た女なのに、



『できれば、部屋は一つではなく複数お願いしたい。』

「はい! おまかせください!」



とにかく、今は少しでも早く動かさなければ。




執筆日 20130505


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