03
どこに進めばいいかわからなかったときは、誰かを頼りましょう。
それでも駄目なら、疲れるまでただ、まっすぐ進みましょう。
歩いて、歩いて、それでも駄目なら、ちょっと休憩しよう。
夜の暗い道は満月が照らしてくれる。
夜を貴方が照らすのならば、私は月を手助けする夜の太陽になりましょう。
満月が喪った朝の太陽ではなく、夜の月を照らす、裏側の太陽に成りましょう。
「本当に、大丈夫?」
『うん、もういける。』
同じ闇を持つ佐助には、真田幸村という炎が照らしてくれる。
半兵衛様も闇だったらしいけれど、彼には秀吉様という光があった。
それは三成さんもで、彼には恨んでいても憎んでいても、家康という光を求めていた。
その光がもう無いのならば、私が光になればいい。
お市さんが私をこの世界に引きずり込んだのは、三成さんを救って欲しいという思い
刑部さんや半兵衛様が言った「光」は、三成さんを救う光
だから、私は
最初の頃は乗れなかった馬に、飛び乗る。
昔の戦装束よりも、若干丈の長いソレをベルトで止めて、そこに政宗からかりた刀を差して、手首に光るのは刑部さんの水晶の飾り。
「行ってらっしゃい、俺様は真田の旦那を護んなくちゃなんないからいけないけど、鳥さんが石田の旦那のとこまで連れて行ってくれるから。」
『うん、ほんと、ありがと佐助。』
でも、うっすらとわかるんだ。
三成さんが居るのは、
『(私が落ちた場所)』
執筆日 20130426
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