09
あれから時間ごとに人が訪れるけれど、皆よかったと言うだけ。
どうして、そんな軽く言えるのか、私には分からないけれど・・・政宗は飽きもせずずっとそばにいる。
何が、楽しいのかわからないけれど・・・
銃も、剣もない。外に出ることも無い。
私は完全に籠の鳥ということだろうか・・・それとも、猫か。
どちらでも構わないけれど・・・
ふわりっと桃色。
見上げれば、少しあいた天井の板からヒラヒラと桃色の花びらが散っている。
多分・・・佐助だろう。
この部屋に、あまり忍は近寄ってこないから。
だから、此処に来るのは特定の人物だけなのだから・・・・
「なぁ、弥月。
今日はな、お前にあわせたいwomanがいんだ。」
『・・・』
「小十郎がもうすぐ連れてくるから、だからそいつの話を聞いてくれ。」
けれど、今日はまた、別の人が来るらしい。
わざわざ言う必要、なんて無いと思うのだけれど・・・
でも、だんだんと闇が近づいてくるのは、そのせいなのだろうか・・・。
どこか懐かしい気がする。
だけど・・・
『(どうでも、いいや)』
どうせ、三成さんでは無いのだから
執筆日 20130421
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