02
では、任せたぞ『っなんでやねん!!』
レイピアを振り上げれば、吹き上がる赤に、すぐに納得した。
狭い戦場、しかも船の上。
確かに、これでは三成さんの力は必要ない。
だが、任せる、は無いでしょう・・・
『っ第二軍陣を守り、一軍は私に続け!!』
まぁ、なんでもない、
とりあえず、勝ち戦にしろ、見たいな事は言われたが、
『(でも、なんか変。)』
これは、「私」だからだろうか、否、一軍の人たちは特攻隊のときに一緒にいた人たちだ、
その中に、この人は、
居なかった・・・気がする。
なら、暗号だ。
シュンッと手元にあるレイピアを回した、
そうすればはっとしたように周りがするのに対し、その人だけがいつもどうり。
あぁ、やっぱりね。
『桂《ケイ》』
そして、小さく呟くように言えば、ガッと、その男を他の一軍メンバーが取り押さえた。
よくよく・・・似ている。
でも、違うな・・・
この人、豊臣でも石田でも、多分、毛利でもない。
なら・・・
『(この船に・・・別の軍がまぎれている・・・?)』
他の人たちが戦を居ているなか、周りを確認するように立ち上がった瞬間、シュンっと風が散るように、目の前に一瞬黒がかすった。
ぎょっとしたが、周りは風だと判断したようだ。
好都合・・・。あれは風じゃない。
『そいつは牢へ、後、刑部さんに判断してもらう、
舌を切らぬよう、猿轡を嵌めておけ、』
まずは、あれのことを調べないと・・
忍なら・・・最悪、今回のことについて情報が漏れかねない。
それだけは、避けたい。
『ここ、お願いします。』
「ぎょ、御意。」
走り出した。
とにかく、早く見つけなければ
執筆日 20130312
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