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では、任せたぞ




『っなんでやねん!!』



レイピアを振り上げれば、吹き上がる赤に、すぐに納得した。
狭い戦場、しかも船の上。


確かに、これでは三成さんの力は必要ない。

だが、任せる、は無いでしょう・・・



『っ第二軍陣を守り、一軍は私に続け!!』



まぁ、なんでもない、

とりあえず、勝ち戦にしろ、見たいな事は言われたが、



『(でも、なんか変。)』



これは、「私」だからだろうか、否、一軍の人たちは特攻隊のときに一緒にいた人たちだ、

その中に、この人は、



居なかった・・・気がする。

なら、暗号だ。



シュンッと手元にあるレイピアを回した、

そうすればはっとしたように周りがするのに対し、その人だけがいつもどうり。

あぁ、やっぱりね。


『桂《ケイ》』


そして、小さく呟くように言えば、ガッと、その男を他の一軍メンバーが取り押さえた。
よくよく・・・似ている。

でも、違うな・・・

この人、豊臣でも石田でも、多分、毛利でもない。

なら・・・



『(この船に・・・別の軍がまぎれている・・・?)』



他の人たちが戦を居ているなか、周りを確認するように立ち上がった瞬間、シュンっと風が散るように、目の前に一瞬黒がかすった。


ぎょっとしたが、周りは風だと判断したようだ。

好都合・・・。あれは風じゃない。



『そいつは牢へ、後、刑部さんに判断してもらう、

 舌を切らぬよう、猿轡を嵌めておけ、』




まずは、あれのことを調べないと・・

忍なら・・・最悪、今回のことについて情報が漏れかねない。


それだけは、避けたい。



『ここ、お願いします。』

「ぎょ、御意。」



走り出した。
とにかく、早く見つけなければ




執筆日 20130312


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