05




大切な人・・・。


それは三成さんにとっての刑部さんだったり・・半兵衛様にとっての秀吉様だったりするのだろう・・・。

私には、まだ、そういう存在は居ないけれど・・・。



『居ますよ・・・大切な友人は・・・』



友人・・・ではない。
でも、私の出会った人々が、私の大切な人たち。



それは、もう、居ない、秀吉様、半兵衛様・・・。



三成さんに刑部さん、それに政宗、小十郎さん・・・


そして特攻隊の皆・・・数え切れない。


だけど、失いたくない人たち・・・。



「そんな、やつによぅ・・・裏切られたらどうする・・・?」



でも、紡がれたのはその言葉。

きっと裏切り。

この状況のことを差しているんだろう。
それをやったのは、この人の親友だ。


戦乱の世では友愛など微塵の価値も無い。
けれど・・・


彼は、それを信じたかったんだろう・・・。



『長曾我部さん、貴方が何を思っていて、私にどんな答えを欲しているのか、私には分かりません。

 少し、場所を変えましょうか。』

「ん?おう・・・いいぜ。」



弱さ・・・


それを、自分よりも下の人間に見せたくは無いだろう。

だからあえて、場所を移動するのだ・・・

それに・・・ 気持ちは凄く分かる





『(家康・・・)』




私はね、家康のことも大切なんだよ・・・




執筆日 20130315


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