対峙する、身体は酷く小さい。
この身体にどれだけの期待を背をのせられてるんだろう。
「戦なんだべ、わかってけろ」
この小さな子供の口から、戦だというのが・・・酷く心苦しい。
そうしてしまったのは、私なのかそれとも・・・この世なのか・・・
『それは、自分に言い聞かせてるだけだろう。』
「っそんなこと」
『いいや、あるね。アンタの目は、おびえてる。』
そうさせているのは、私なのに・・・
こんな子供を私は怖がらせている
『命を無駄にするなんてCOOLじゃねぇよ。』
「おらは本気だ、舐めるとしょうちしねぇぞ」
だから、言ってやった。
そうすれば、子供だからからかわれたとでも思ったのだろうか、そう言って、ハンマーを振り上げる。
「っここはオラたちの村だ!」
そう、それは小さな子供の大きな覚悟。
「い、いつきちゃんを放すだ!!」
全てが終わり、地面に転がるボロボロの少女。あぁ、名を「いつき」というのか。
きっと、みんなから期待されていたんだろうな。この一揆にて・・・伊達に痛手を負わせられると・・・だが、甘かったってことだ。
『離す気はねぇ、さっさと怪我人あつめろ、バカやろうどもが。』
「っえ」
『どうせ、ろくな治療法もしらねぇだろ、早くしろ』
だけど、すこしでもこの子が笑えるように
執筆日 20130725