『デス・ファング!!』
「火焔車ぁああ!!」
赤と、蒼
重なり合ってなお、爆発が起きる、
息が切れ、多少、そのせいでフラフラするが、ソレは目の前の男も同じだ。
なにより、この雨・・・
足場もぬかるみ、服が水を吸い体力が削られる
でも・・・
『Way to go! 最高のPartyだ!』
「お館様・・・この幸村、戦場でこれほどまでに熱く滾ったことはございませぬ!」
それでも、まだ私はやれる、
「政宗様!!」
「『!』」
だが、だ、
今一度刀を構えようとした時、小十郎が叫ぶように私を呼んだ。
それに私だけでなく、目の前の真田幸村も小十郎を見る。
そこには、三つの御輿
『っShit!』
「い、今川殿が・・三人?」
そして、さりげなくみえるそこには、あの今川が三人
否、二人は影武者だ。
だが、遠い上に、この雨で視界が悪い。
舌打ちをすれば、さっきまでの覇気が嘘のようにアホ面を晒す真田幸村
『疾風!!』
相棒の名を叫びそして私の元へと駆け寄ってきた疾風に飛び乗る。
そうしている間にも今川×3を乗せたみこしは走り出す。
『っ小十郎!!』
「承知!
残りはおめぇらに任せるぜ!」
そのまま叫ぶように小十郎を呼べば、当たり前のように小十郎から返事が返ってくる。
そしてその小十郎の言葉に、後ろにいたやつらの雄たけびが聞こえた。
良い感じじゃない。
まぁ、ともかく・・・
『(どれが本物かって話しだ)』
小十郎もいるから確立は・・・3分の2
こっちが有利なのには、変わらない。
だが・・・
3分の1の確立で真田幸村に獲られたら・・・最悪だってことだ
執筆日 20130818