「蔵、蔵が死んだのですか?」
『…』
「そう、ですか…」
光毅は、私が大阪城へと戻れば出てきた彼女は私の言葉にひどく驚いていた。
何を言う、あやつは私にさからった。
罰を与えるのは当たり前だろう
「麒麟様…竹中軍師様より
毛利連合軍とともに四国を落とすと・・・」
『四国…長曾我部元親か…』
「はい。」
忍びは死んだとて構わないものだ、
もともと道具なのだから
それは、私も一緒…
『すぐに、向かう。』
「麒麟様…」
『私は、豊臣軍の駒だ。 強くなければ意味がない…』
「…」
すぐに向かわなければ…
生きる意味は、彼らがため、
秀吉様や半兵衛様の未来のために…
『光毅、日向を呼べ。』
「はっ」
身をひるがえし歩きだす
しゅっと背で気配が消えたが関係ない。
荷をまとめ、ゆかなければいけない
たとえ、どんなに不利なったとしても…
『(この身が朽ち果てるまで)』
闘いましょう。
向かうは四国
豊臣・毛利連合軍の、そのなかへ
執筆日 20130827