『…』
暗い夜道を…ただ歩く。
歩いて歩いて歩いて歩いて…
ただ、歩いていた。
一瞬、誰かの視線を感じたがそんなのどうでもいい…。
私は私の役目を全うしただけだ。
だから、何も問題はない。
ですから、許してください。
もっともっと…強くなります。
役に立って見せます、心なんて、いらないから…
ですから…
『(みすてないで…)』
秀吉様も、半兵衛様も
家康殿も…三成殿も…お優しいから…
あの方たちだけが…私の世界…
それ以外のものなんて、いらない…
もう、なにもいらない
黒衣の騎士は、紅の姫君を切り捨て…
すべてをすてて、
執筆日 20130824