*-*Side Hanbe*-*


僕の元に天女の話が舞い込んだのは、その「天女」という存在が現れて結構早い時期だと思う。


まぁ、忍のいう話では突然空から振ってきたというんだけど・・・
それじゃあ「降りて」きたんじゃなくて「堕ちて」きたの間違いだと思うんだよね、
うん、


まぁ、豊臣に・・・秀吉に害のあるものを生かしておく理由は無いから、

それに、家康君を現在武田にいるという天女の元にいかせたのだけどね・・・



「半兵衛様、どうかされましたか?」

「フフ、いや、なんでもないよ 三成君。」



でも、面白くなりそうだと、思う。
だって、そうだろう?

もしかしたらその「天女」という存在が、僕達豊臣が天下を統一するのに邪魔な武将達を退けてくれるかもしれないんだから。

それに、降りて来たところはあの織田信長公を討ち果たした二人の武将



独眼竜・・・蒼の竜を連想させる奥州筆頭、伊達藤次郎政宗

そして・・・僕の目的である・・・



姫虎と謳われた紅の衣を纏う女武将・・・真田源二郎幸
武田が天女に堕ちていれば、もしかしたら豊臣へ来てくれるかもしれないしね。


彼女は輿も入れていない女の子
来てくれなくても三成君か家康君の嫁にとでも言えば、堕ちた武田信玄は簡単に差し出すだろう。

まぁ、差し出さなくても、差し出すような状況にするだけだけどね、



「ねぇ、三成君」

「はい!なんでしょう」

「もしかしたら君にお嫁さんが出来るかもね、」

「・・・は?」



クスクス笑いながらそういえば、鳩が豆鉄砲を食らったように目を点にして瞬きをしている
かわいいよね、こういう天然なとこ。



「ちょ、ちょっと待って下さい半兵衛様!! 私には意味が!!」

「うん、可能性として考えておいてってこと、形だけだしね。」

「そ、それでも」

「安心しなよ、三成君。
 天女とかふざけた存在じゃなくて、恋愛にも何にも興味の無い武将だから。」



とにかく、これからのことは家康君が帰ってきてから良く考えないと・・・
僕には時間が・・・あまりないんだから・・・。



「君も知ってるよ、」

「私も・・・ですか?」

「うん、多分気が合えば君にとって良いパートナーになると思うんだよね」



家康君は堕ちないとは思うけどね・・・
でも、もしもってことがあるから少し覚悟した方が良いかな・・・


だけど・・・




「(一人でも多くの強い見方がいれば・・・いいよね)」


執筆日 20130604



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