刃を交えたまま落下していく。
風になったような錯覚にとらわれそうになるが、はじき、そのまま弾き返せば空中へと舞い上がる。
ぐるりっと体制を建て直して長い槍を回せば、独眼竜も刀を抜いた。
バリっと雷の音がする。
あぁ、独眼竜の婆娑羅かと、思った
「っ奥州筆頭、伊達政宗
推して参る!」
『…豊臣軍麒麟
死に踊れ』
ぶわりと、私を包んだのは黒の炎
ころさないで!!!
いったい、なきさけんだのはだれだったのか…
くろのほのおのすきまからみえたあかいほのおに
ただ、ひとつのざいあくかんだけがめばえた
執筆日 20131211