想イ輪廻 | ナノ

01


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『戦・・・ですか・・・?』



言われた言葉に、固まった。
少し前に初陣を終えたばかりの私にとって死刑宣告にも似たそれ。

目の前の半兵衛様は言ったのは、また戦があると・・・



『何故、私を呼んだのですか?』

「だって、今回弥月ちゃんにも出てもらうから。」

『・・・』

「大谷君からも代理として指名されてるしね。」



・・・恨みますよ。
なんて、思ってしまった。

彼の専属になってすでに一週間。
昨日の含み笑いの原因はこれか・・・なんてため息をついた。



「僕としては、弥月ちゃんが軍になじんでくれていることが嬉しいと思うよ。
 特に軍医長は君の手際やら薬学の事に関しては、褒めちぎっていたしね。」


けれどその言葉を聞いて、嬉しく思う。
ただし、それは普通の女の子としてだ。

前回の事もあり、小十郎さんに基礎だけは教えてもらった。

銃よりも、今はレイピアを触っているほうが多い。うん。


「・・・まぁ。それはいいんだ。
 今回は第一軍に三成君と一緒に出てもらいたい。」

『石田様とで・・・ございますか・・・?』

「そう、前回君たちは面白いくらいに息が合ってたしね、」


息が合っていた、というよりも、私はついていくのがやっとだった気がする。
とりあえず私は特攻隊っと言うわけなのだろう。

私は弱いのに・・・




「今回は特攻隊が鍵になる。 頼んだよ」




これ以上、圧力をかけないで。


辛くて辛くて、つぶれてしまうから・・・・





執筆日 20130226


 
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