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『戦・・・ですか・・・?』
言われた言葉に、固まった。
少し前に初陣を終えたばかりの私にとって死刑宣告にも似たそれ。
目の前の半兵衛様は言ったのは、また戦があると・・・
『何故、私を呼んだのですか?』
「だって、今回弥月ちゃんにも出てもらうから。」
『・・・』
「大谷君からも代理として指名されてるしね。」
・・・恨みますよ。
なんて、思ってしまった。
彼の専属になってすでに一週間。
昨日の含み笑いの原因はこれか・・・なんてため息をついた。
「僕としては、弥月ちゃんが軍になじんでくれていることが嬉しいと思うよ。
特に軍医長は君の手際やら薬学の事に関しては、褒めちぎっていたしね。」
けれどその言葉を聞いて、嬉しく思う。
ただし、それは普通の女の子としてだ。
前回の事もあり、小十郎さんに基礎だけは教えてもらった。
銃よりも、今はレイピアを触っているほうが多い。うん。
「・・・まぁ。それはいいんだ。
今回は第一軍に三成君と一緒に出てもらいたい。」
『石田様とで・・・ございますか・・・?』
「そう、前回君たちは面白いくらいに息が合ってたしね、」
息が合っていた、というよりも、私はついていくのがやっとだった気がする。
とりあえず私は特攻隊っと言うわけなのだろう。
私は弱いのに・・・
「今回は特攻隊が鍵になる。 頼んだよ」
これ以上、圧力をかけないで。
辛くて辛くて、つぶれてしまうから・・・・
執筆日 20130226
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