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剣を片手に持ち。
左手に弾を入れていない銃を持つ。裸足で庭に出て、着流しをはだけさせてたすきで袖をまくった。
剣も、銃も、酷く重い・・・
でも、それは命よりもずっと軽いものだ・・・。
『(狂いそう・・・)』
私のライフルは、人を殺した。血を吸った。
私は失ったんだろう・・・。人という、確かなものを・・・
スッと、銃を構えて、かちんっと引鉄を引き、レイピアを突き出す。そのまま右足を重心に回って何度も引鉄をひいた。
この銃が装填できる銃弾は8発。確かにライフルよりも連続で打ち出すことは出来るけれど、すばやく入れ替えなければいけない。
これも、後で練習しないと・・・なんて、思って、剣を振り上げた。
月夜を駆け、舞い踊る猫
その目は、悲しみに濡れていた
それを見た、二人は何を思うか。
*-*敬天愛人*-*
まだ猫は気がつかない
どれほど己が鍵になっているかなど・・・
人をまだ殺したばかりの彼女は・・・戸惑うばかりで
(天をおそれ敬い、人を愛し思いやること)
執筆日 20130210
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