色気のない返事だねといって
フフと笑った微笑みにはすごく黒い
物が含まれていると私は思う。


「中学生で色気もくそもないよ」

「ほんとかわいくないね」

「褒め言葉ありがとう」

「ほんとにだめ?」

あー女子ってこういう可愛く
無意識に言っちゃう男が好きなのか
ばかだ。騙されてやがる
こいつの場合計算だろ

「ドリンクとかは蓮二がしっかり
 計算してるから一年でもできるんでしょ?」

「だからなに」

「マネージャーとかいらないって
 蓮二が前に言ってたんだけど。」

「いや俺のマネージャーが必要なの」

うん、なに言ってるのこの人

「俺専用のマネージャー」

「死ね」

「みょうじさん殺されたい?」

あーこわいこわい
魔王様だこの人
やっぱり死んだ方が皆のためになるよ

「とりあえずこの紙に
 名前書いといて。今日の18時に
 俺に届けなよ絶対に。じゃあまたあとで」


「私そういうの求めてないんだけど!!」


といい終わる前に彼は教室から出ていってしまった。
テニス部にはもう関わりたくないと思っていたのに、
あの人はなぜ私の目の前に現れたのだろう

本当に神様は意地悪だ。

 




 
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