4月になり進級し
クラス替えの季節になった。


「うわ最悪」

となりの席がなんとあの
幸村くんだった。


「よろしくねみょうじさん」


めんどくさそうだったので
無視すると俺の事無視するの?
みょうじさんの分際でなんて
言い始めて怖くなったから
渋々私もよろしくといった。
もちろん本心ではない。

「立海もこんなのが書記で
 本当に大丈夫なのかな。
 蓮二がかわいそうだ。」

福本先輩はそのまま立海大の付属高校に進み、
私は三年生になった。
進級する前先輩に告白はしてみたけれど
そういう対象に見れないとフラれてしまった。

そして二年の二学期が終わるころ
先生の推薦もあって、
書記になることを決めた。

会計に幼馴染の蓮二が加わり、
生徒会室であつまるのが
だんだん楽しくなったのだ。


「どうにかなるよ」

「前から聞きたかったんだけどさ」

「何」

「なんで部活に入らないの?」

「めんどくさい」

「絵はとても素敵だと思うなあ」

「ありがとう」

「なんて言っても美術部には入らないの?」

「好きじゃない」

「じゃあうちでマネージャーする?」

「はぁ?」

幸村は頭がおかしいらしい。
いや、言葉が分からない人なのかな。




 
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