言いたいことがあります
ふー。
まったく。嫌になっちゃうよ。
なんでこんなにうちの庭は広いのかな
迷っちゃう…
「姉様?」
「お?」
あたしが屋敷にむけて走っていたら、きのかげに我が兄妹の末っ子…可愛い顔立ちと、女物の着物をきているカルトがいた。
「やっほーカルトくん。」
「おはようごさいます」
今日も可愛いなぁ。
「どうかしたんですか?」
「えへーあのね!イルミ兄と一緒にハンター試験受けにいくんだー」
あたしの実力がどれだけのものかためせるし、楽しみだなあ。
そんなことかんがえてると、カルトはすこし寂しそうな顔をした。
「どーしたの?カルトくん。」
「姉様がいないと寂しいです」
きゅんっ
ああ、もー可愛いっ
カルトくんはいつもあたしのポイント抑えてくるんだよね。
ちょこんのしたカルトの頭をなでて、私は手を差し出した。
「姉様?」
「みてて。」
ブアッ
念能力発動ー
あたしの手の上には、一品の子猫が現れた。
カルトは、驚いたように目を開いた。
そんなカルトの手の上に、この子猫を渡す。
ちなみに柄は茶トラ。
「この子、ルトって名前。私だと思って可愛がってあげて。」
カルトはかおをあげて、ふありと微笑んだ。
「はい!いってらっしゃい、ルキ姉様!」
うんうん、素直だなー
「じゃー、とーとのとこにいってくるね。」
ヒュッ
さー屋敷はまだ遠いよー。
ん?そういえばなんでカルトくんあんなとこにいたのかなー?
コンコン
やっと屋敷ついた~。
「入れ」
「あーい」
シルバの部屋にはいると、いつも通りクッションの山に身を委ねたいた。
あそこ気持ちいいんだよねー。
「ルキ、どうした?」
「ととさま!あのねー。あたしも、イルミ兄と一緒にハンター試験受けにいく!」
シルバに近づきながらはなしかけると、シルバは少し面食らった顔をしていた。
「本気か?」
「うん、もちろん」
迷ってる父に、取り敢えず抱きついてみる。
嬉しそうな顔をして抱きしめ返してきた。
わ
「ね!いーでしょ?」
「まぁお前の実力ならまったく問題ないだろうが…」
お、もうひと押し!
「うん、だってあたし、とーとの娘だもん!」
「…いいだろう。しかし、野蛮な男には近づくなよ。」
「やたー!わかった。ありがと、とーと!」
よーし、よくわかんなかったけど、とにかくなんにせよ。
レッツゴーハンター試験!
まえ つぎ
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