フェミニストなのかな
と、楽しく雑談をしていたら、右後ろから誰かのオーラ。
すごく…大きい。
思わず後ろを向く。瞳孔が閉まる感覚を覚える。
そこにいたのは、ハンター協会の会長。
キルアとゴンは反対側を向いてた。
…なんで?
「じいさん…歳の割りに素早いね」
「今のが?ちょっと歩いただけじゃよ」
ニコと笑いながらいう会長。そして、青筋立ててるキルア。
それをキョロキョロみてるゴン。
…まったく。キルアは子供だなぁ…。相手との力量はかれずいつも喧嘩うるんだから。もう。
そんなこんなで会長とのボール勝負です。はい。大変面倒ですね。
あたし今スカートなのに。
「ねぇ…ゴンくん、キルくん?2人は先にやっててね。あたし、キルくんの成長とゴンくんの実力みてみたいからさぁ」
「うん、わかった!!よぉし、頑張るぞー!」
「それは別いいけど…なんでゴンの事先に呼ぶんだよ…」
「よし!」
まずは、ゴン。
思いっきり突進。突進。かわされ、かわされる。
それどころか…会長は右手左脚をつかっていない。
まあ、力の差は歴然ですね。
つぎ、キルア。
まあ、流石我らがホープ。
肢曲を使っては見るけど…ま、まだまだです。
思わずムキになってしまってる。
ダメなところです。
「ふたりとも、平気?」
「かぁーーっもうなんだよあのジジイ!!」
「ふあー、ちょっとやそっとじゃとれないね!」
そういって汗をふくふたり。
「301番は挑戦しないのかの?」
そう言った会長の目は意地悪そうに輝いていた。
正直面倒臭いです。
でも後ろからみてるゴンとキルアの目がかがやいているので、取り敢えず挑戦しようかな。
「かいちょーさん、今あたし、スカートなんで。手加減してくださいよー?」
「ふぉっふぉっ、お前さんにはそれも必要なさそうじゃがな!」
軽口を叩きつつ、会長の前に対峙する。
少し呼吸を整え、目が合った瞬間に軽い殺気を感じた。
久しぶりの感覚。悪意のない殺気。
会長の細められた目。動くあたしのひだりて。
会長がボールを転がす左手に焦点を当てる。
まずは…足を崩す。
なるべく速いスピードで会長に近づく。顔と顔が触れるほど近づいた瞬間に右腕を掴む。ひっぱる。
「のぉっ?!」
会長は意表をつかれたのか倒れこむ。
あたしはそんな会長の後ろに回り背中をつっ…と人差し指で押しやる。
「とっ、とっ、とっ。」
バランスを崩して片脚で前へ進む。
クルッとふりかえってあたしの方を見る。
「いやーあぶなかったわい。アンタ素早いのぉ」
「かーいちょさん、コレコレ」
あたしは手に持った物を示す。
さっき手にしたあかいボールだ。
「なにぃ?!…かっーしてやられた!約束どおりハンター証は…」
「あ、いらないよあたし。今回はそれ目的じゃないから」
そういって、キルア達のところへいく。
「2人とも、あたしシャワー浴びてくるね。じゃ、お先」
(にしても、会長?)
まえ つぎ
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