なんたって純情 | ナノ

痛恨のミス!





「え、なになにおじょーさん、もしかしてナンパ?!やっだなーこまっちゃーう!」


「…?ねえ、答えて」


「あ、うんうん!ぼくね、優しいんだよ!んで、女の子が好きでー、あとくにきみみたいなかわいい子!大好き!あとはー…」


「…もういーや。よくわかった。ねえ、蜘蛛とはどんな関係?」



「え?くも?うーん、キライだけど?」



なんだか、会話が成り立たない。
さっきから暖簾に腕押しの気分




「ねえ、あなた、こんどーさんじゃないの?」





一応、確認。



「え?僕の名前はコーハっていうんだよ?コーハ・アンドー!」




ちがった!!、え、ちょっと惜しい、けど!え、なんで!



しかもこの人ぜんっぜんコーハじゃない!軟派にもほどがあるでしょ!





あ、でも笑顔かわいい。




「こんどーさんがどこにいるか知ってる?」


「悪いけどしらないなぁ。ね、そんな事より僕とデートしない??」


「しない!もう、こんどーさんどこだよー」



また一から探し直しだよ…。

あ、もしかして絶してるのか?こんどーさんは。


「あれ?ねえ君、念使えるの?」


「まあ…いちおーは。コーハさんもでしょ?」

「うん、まあちょっとだけね。あ、名前聞いてもいい?」

「ルキ。ルキゾルディック」


「わお!かの有名な暗殺一家??すごいね!」







なんか収集つかない!



「ばいばい、コーハ」




「あ、いっちゃうの?っとこれこれ!僕の名刺!」


ひゅんっ!

彼は、名刺を投げる。ピエロさんがトランプを投げる時みたいに。


うーん、こんどーさんー。どこー。





(てか、確認せずに話しかけたから。)



まえ つぎ

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