なんたって純情 | ナノ

暗殺だー



というわけで…。



卵取る試験も終わり、受かった人だけまた飛行船に乗りました。
今から三時試験会場に向かうそうです。
8時だってさ。寝てもいーのかな?



え?あたし?



だってクモワシの卵さっきとったばかりだもの。免除だよ。


飛行船は広くて、迷っちゃいそうだから今はレオリオとクラピカと一緒。



「ゴン!探検しにいこーぜ!」


「うん!」

「あ、ねーちゃんもいこうぜ!」


「んー?べつにいー…」

たらららんらんらららん♪

たらららんらんららん♪


「ごめんきるくん。電話だ、行ってなさい」


誰からか知らないけど、電話がかかってきた。
こんなときに…。

表示をみる。わ…あの人かぁ!


がちゃ

「もしー?ルキだよ?」

《もしもし?あ、ルキ?俺、クロロだけど》


電話の相手は、かの幻影旅団の団長さまでした。


なんのようだろうねぇ、あたしに。


《今、時間大丈夫か?》

「へーき。暇してたトコ。」

《ちょっと頼みたいことがあってな》


「なーに?」


珍しいな。クロロが直接あたしに頼みごとなんて。


《いま、ハンター試験中だな?》



「のお?なんでしってる?」

《念だよ。そこで、いまハンター試験を受けている、コンドーという男を始末して欲しい。》




…なーんだ。仕事の依頼かぁ。ならとーとを通せばいいのに。


細かいことは聞かないけどね。あんさつってそういう物だし。



「いーよ、報酬は?」

《欲しがっていた猫…か、三十億くらいか、シャルナークの休暇か、どれがいい?》


「!!!」


ず、ずるい?!お金なんてどーでもいいけど、シャルとのお出かけ←も猫も捨てがたい!



いや、でも猫…これ以上能力も浮かばないしなぁ、




ぶあっ



気分的に、靴下柄の茶猫を取り出す。

もちろん、ふくのなかでばれないように。


「にゃー」

猫を、あたしのかおのまえにだすと、すりすりと頬ずりしてくる、かわいい!


「シャルナークに休暇あげて!あたしがシャルのとこに泊まりにいく!」


《ふっ…まったくシャルは愛されているな》

クロロは笑うと、頼んだぞ、と言って電話を切った。



そしてあたしは、そのまま携帯を左手から右手に持ちかえ、短縮から番号を呼び出した。



とぅるるる とぅるるるる


がちゃっ


《もしもし?!ルキどーしたの?》


「シャルー!久しぶり!あのね、いまハンター受けてて、終わったら泊まりにいくから!じゃね!」


《えちょ、え?ガチャ、つーつー



何かいっていた気がするが、気にせずきる。


よし、たのしみができたぞ!








…んじゃ、お仕事しにいきますか。



まえ つぎ

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