なんたって純情 | ナノ

…萎えちゃった。



はいー。あたしは合格したけど、他の人は大分…手間取ってるみたいです。


…いいながめ。



「んー、クモワシの卵余っちゃったし…ご飯あるし、調味料あるし。オムライスでもつくろーかな。」


あは、みんながつくった変な寿司もどき?をみてるのも楽しいけど、あたしもお腹空いたし。



…あ、イルミ兄が、こっちみてるし。


薄く卵が焼けた。


…なにさ、ヒソカまでこっち見てるよ。



チキンライスもできた。



キルア達もこっちを…





オムライス完成!




…試験管まで…。




なにさなにさなんなんさ!!!


わけわかんないー



「てか、作りすぎた…?」


三人前くらいつくっちゃったよ。

……素敵紳士のとこにでももって行こうかな。1番暇そうだし。

みんなあくせくして忙しそうだし。




室内を出る。

木の上で佇むすてきなおじさま。


うーん、渋くて素敵だな。



「サトツさーん」


「…おや。ルキさん…でしたか?どういたしました?」


やっぱり、おや、にときめく。
素敵だなー。

「オムライス、作り過ぎちゃったので、食べていただけませんか?」

「本当ですか?…ありがたくいただきます」

「えへー」


よかったーよ。もらってもらえた。



あたしは満足して室内へともどる。


…。やっぱり、みんなこっちをみてる。



なんで?













おいしかったー。
やっぱ、卵がいいからだよねー。


ふわふわとろとろ。
あったかいし。


うーん。美味しい。



自分で言うのもあれだけどね。





どんがらがっしゃーん!!



うおっ。なんだなんだ?
試験官の方からすごい音がしたぞー!



「ふざけんじゃねぇぞ!俺らが目指してんのはグルメでもコックでもねぇ!賞金首ハンターだ!!」


なんか、バカな事いってるお兄さん…いや、おじさん?
が、メンチさんにつっかかってる。
変なの。試験なんて、試験官の方が合格っていえば合格、不合格っていえば不合格なのにね。


「ねー、おじさん?」


せっかくなのであたしから話しかけてみます。


にこにこ。



「あのねー?わかってないみたいだから、ゆったげるね。わかる?試験と名のつくものは、試験官様が、ル ー ル な の!」
ゆっくり、諭すように、微笑みながら言うと、そいつは顔を真っ赤にした。

なんだーせっかくいってやったのに。


「それにね?ここまできて、相手の力量を計れず喧嘩売るなんて…たぶんあなたはハンターなんて向いてないと思うなあ」



そいつは顔を真っ赤にし、プルプルと震えだした。


おこってる?



それともないてる?










あ、イルミ兄とヒソカとキルアが、彼に殺気を送ってたのか。


そりゃ怖くて震えるね。




「このやろオオオ!!」


短絡的な彼は、そのままあたしに襲いかかってきた。




「ぅ、ああっ」

念を使うわけにもいかないので、顎を蹴り上げる。




…あちゃ、ちょいと力だし過ぎたかな?

顎砕けてなきゃいいけど。




「アンタ何勝手やってんのよ!…まあ、その通り。武芸なんて、ハンターやってたらいやでも身につくのよ!」





そのあと、メンチさんのスバラシイお話が。


むむ。難しい。



で。

そうこうしてるうちに、なんかハンター協会の?飛行船がやってきた。




もー、また試験やるの?あたし合格したのにー。



(めんどくさいなぁもう!)



まえ つぎ

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