なんたって純情 | ナノ

そして出会い



その頃の主人公組

「…と、ここまでが常連だな。実力はあるが今一歩で合格をのがしてきた連中さ。」


「ぎゃああぁ!!!」


「アーラ不思議?腕が消えちゃった?タネもしかけもございません?」

「お、オ!オ、オオれのおおぉ!!!」

「ちっ…今年もアブナイ奴が来やがった。

44番奇術師ヒソカ。

去年合格確実と言われながら、気に入らない試験官を半殺しにして失格になった奴だ」


「そんな奴が堂々とテスト受けられんのかよ」
「ねぇねぇ、トンパさんっ。そのヒソカと一緒にいる、女の子は誰?」

「ん?…本当だ。あのお嬢ちゃんも新人だな。ヒソカと仲良さそうに…。」



「おい、おの嬢ちゃん、しゃがみこんじまった…大丈夫なのか?」

「本当だな。心なしか震えていないか?」

「くそったれが」

「おい、レオリオ、どこへいく?」

「あほ、嬢ちゃんのトコに決まってんだろ。一通りの薬はもってんだよ。」






ルキ side


くっそー
また一人かよ。
寂しー

うー…誰かー。

しんじゃうよー。



「おい、嬢ちゃん…大丈夫か?」

あれなんか…声が聞こえた…。
いやあたしなわけないよね。
知り合いいないし…。


「嬢ちゃん!」

あー、なんか紛らわしい。これで顔あげちゃったらはずかしいよね。


「おい、嬢ちゃんっ?!」

「ぇぅえっ?!」

肩をつかまれた。

「もしかして…あたしのこと?」

「っ…!ああ、具合悪そうだが、大丈夫か?」

なぜか息を呑んだ男の人は、心配そうにあたしの方をみてきた。

「だ、大丈夫…ですよ?寂しかっただけで…?」

「あぁ?!寂しかった?!」


大層ビックリし、彼は呆れたように息を吐いた。

なんだよ、そっちから声かけてきたクセに…。

「気にしないでくれていいのにっ!」

「ああいやいや、すまねぇ。…なあ嬢ちゃん、寂しいなら俺たちのトコ来いよ。」

「…?いいの?」

顔をあげて、首を傾げ、男の人に尋ねる。


「あ、でもダメ、ちょっとまって。…お父様に、野蛮な男にはついて行くなって…」

「だぁぁええいっ!誰が野蛮だっ!!
俺は野蛮じゃねぇ!!」

「なら…大丈夫です。いきます。」

はーこれで孤独死の心配は無くなった。
優しい男の人に感謝!











「で、連れてきたと…」
「わりぃかよクラピカ!」
「いや、別に悪くはないが…」


「お嬢ちゃん、大丈夫かい?お近づきのしるしだ、飲みなよ。」

なんか茶色くてちっさいおじさんが、缶ジュースをくれた。

「ありがと、いただきまーす!」

「あっ」

ゴクゴク…

「炭酸かよ…」
「じ、嬢ちゃん、大丈夫か、そのジュース…。」

「大丈夫じゃない…炭酸きらい…。」
「…大丈夫そうだな。」

(くくく…あまいな。あれは遅効性の下剤なんだよ)

「お、そうだ、嬢ちゃん、名前は?」


「むいー。はい、あたしはルキっていいます!今日はお兄ちゃんと来てたんだけど…いなくなっちゃって…。」


「俺はレオリオってんだ。よろしくな!」
「私はクラピカだ。宜しくたのむ。」
「俺はゴンって言うんだ!よろしくね」


「みんな、ありがと。よろしく(にこ」









(知り合いできたっ!)



まえ つぎ

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