「惨敗だった…」

溜息交じりに一人呟いて我が自慢のタワーマンションまでの道程を歩くのは、何を隠そうこの私だ。何故にこんなにも落胆しているのかというと、それは本日の勤務終了後まで遡る。あえてここでは詳しい経緯は話さないが、いわゆる合コンに参加したのだ。しかも恥ずかしい事に全身男ウケだけを狙ったフル装備をしてまで。なのに何だというのか。いや、寧ろ何がいけなかったというのか。参加者は全員フル装備どころかラフな格好寄りで、会話もギラギラしすぎてる訳でもなく、至って普通な会話を繰り広げていた。あーはいはい。こういう感じのノリね、とか知ったげに判断を下し、臨機応変に対応したつもりだったが、見事その予想は外れ結果このザマである。要するに自分一人だけカップルが成立しなかったのだ。えなに。こんな悲しい現実ってあんの。

「はー…ようやく着い」

「お帰り。遅かったな」

ようやくゴール間近!といったマンションのエントランスまで迫った所で被さったある一つの声。の、主が誰かなんてわざわざ俯かせている頭を上げなくてもよく分かる。おいおいマジでか。この完全負け組オーラ全開の私の前に今あんたの存在は眩しすぎる。……いや間違えた。面倒すぎる。

「……………ちょっと、あんたそこで何してんの」

「いやー相変わらず冷たいねィナマエ。それが元彼に対する態度かよい?」

「やめて、あの時代は私の中で無かった事になってるから」

「とりあえず中に入れろよい、寒い」

「丁重にお断りします、では」

「やっぱ最初はビールだな。荷物持ってやるよい。貸せ」

「ってマルコ!あんたちょっと私の話聞いてる…!?」

これぞ都合の悪い事は無視!と言わんばかりのスルーさでさっさとマンションの中へと入って行くこの男こそ、数年前まで付き合っていた正真正銘私の元彼のマルコである。まぁ元彼って言っても世間ではよくある酔った勢いから始まったラフな関係だったし、付き合った期間はそこそこだったものの面倒な束縛とか一切なかったせいか今でもこうしてフラーっと我が家に立ち寄られる程の良好な関係だったりする。じゃあ何で別れたのか、なんて問われてしまったら言葉は行き詰まってしまうが、とりあえず一回友人に戻ろう!とお互い納得して別れたので変なわだかまりがないのだけは確かだ。ただ今日みたいな日は何故か決まってマルコに会いたくない。何故ならこの男、全てにおいて要領が良く、基本的にオールマイティすぎて一緒にいる自分がやたら惨めに思えてくるからだ。

「相変わらず殺風景な部屋だよい。女子力の欠片もありゃしねぇ」

毎度の如くそうサラリと嫌味を吐くマルコを無視して、自分の部屋へと直行しジャケットをベッドへと投げ捨てヘアゴムで髪を結んだ。そのまま部屋着に一旦着替えて洗面所へとこれまた直行し、手洗いうがいを済ませてここでようやく放置したままのジャケットをハンガーに掛け、クローゼットへと収納完了。そしてマルコの居るリビングへ戻ると、奴は偉そうに腰に手を当てたまま窓から見える夜景をぼんやりと眺めていて、その後ろ姿を前に何故かどっと疲れが押し寄せた。

「にしても急にどうしたわけ?久々じゃん、うちん家に来るとか」

「あぁ、明日朝から出張なんだよい。ほら俺ん家からよりお前の家からの方が駅近いだろ。だからだよい」

「だからだよい、…じゃないわ!聞いてないけど!てかせめて来るんなら一回連絡入れてよね。ビビるじゃんいきなり来られたら」

「あん?ちゃんとLINE入れてただろい。お前が見てねぇだけだ」

「え?」

そう言って、訳が分からない鼻歌を歌いながらグビグビとビールを喉に流し込むマルコを無視してすかさずバッグの中から携帯を取り出した。………た、確かに。ちゃんとLINE入ってるわ…まじか。

「で、でもあれだから。宅飲みだけならまだしも泊まりはさすがにないから」

「勘違いしてんじゃねぇよい。今更お前になんか手出すか。だったら違うボンッキュッボンの女の家に行くよい」

もはや私が何と言おうが奴はここに泊まる気なのだろう。未だ意味不明な鼻歌を歌いつつも早速手にしていた缶ビールを一本飲み干して、「ほら、お前も飲めよい」と私の大好きなハイボールを手渡してくる。何か…マルコの呑気な姿を見てたら何もかもどーでも良くなってきたな。まぁー…いっか。とりあえずあいつは今日ソファーにでも寝かせる事としよう。

「「カンパーイ!」」

まんまと流された私は目の前の酒の誘惑に負けた為一旦思考を停止させた。なんだかんだマルコと居ると楽しいし何より楽なのは間違いないのだ。余計な気を使わないで済むし、こうしていちいち男と女の関係に戻る事もない。私とマルコはこのぐらいの距離感が丁度良いのである。

「よっしゃー!じゃあ今日は飲んで飲んで飲みまくって合コンの事なんか忘れちゃおう!」

ハイテンションになった私に「お前まだ合コンなんて無駄な活動してたのかよい」とマルコの冷静なツッコミが入る。ちょっとウザいからその発言は無視するとして、とりあえずのところ今日はガンガン飲もうと胸に誓った。だってやっぱ男は裏切っても酒は裏切らないからね。嫌なことなんて酒飲んで沢山笑ってたら気付けば忘れる。きっと人生なんてひたすらその繰り返しだ。






「世話んなったな。また戻ってきたら土産渡しに来るよい」

「いえ結構です。お土産より私との距離をあける事に専念してください。……あ、どうぞお帰りはあちらから」

冷てぇ女だよい、そう不満を口にしつつも次の日の朝マルコはアタッシュケースを片手に我が家から去って行った。やれやれ、ようやく一人になれる。そう思いつつもドアを閉め掛けた所で何故か違和感を感じてふと視線を上げた…のだが、瞬時に自分のその行動を呪い、そして激しく後悔した。

「朝帰りならぬ朝お見送りか?お前にもちゃんとした男が居たんだな」

朝一早々こんな嫌味を吐く男なんて私の知る限り一人しかいない。なんだってこいつは毎回いちいちハラワタが煮えくり返るような発言しかしないのだろうか。どう考えても喧嘩売ってるとしか思えないんだけど。

「おはようございます、トラファルガーさん。今日も安定の性格の悪さですね」

「あぁ、お前の方こそ今日も安定の黒いオーラだな。いい加減にしとかねぇとさっきの男に性悪がバレてその内逃げられるんじゃねぇか?」

「あはは、ぶっ殺しますよ。あとさっきから何か勘違いしてるようですけど、さっきの彼とは別にそんなんじゃないので」

「はっ…そうだろうな。じゃなきゃお前みたいな女の家に男が転がり込む訳がねぇ。安心したよ、あの男の趣味に」

あはは、うふふと互いにニッコリと不敵な笑みを浮かばせつつも恒例の言い合いが勃発。どっからどう見ても仲の良いご近所さん風景にしか見えない筈が、もはやそれを通り越してただの暗黒のベールに包まれた異様な空間と化しているのは間違いない。どっちにしてもやっぱりこの男との相性はすこぶる悪いのでさっさとこの場を切り上げる事としよう。

「では、私はこれで」

「あぁ」

ドアを閉めようとする私と涼しい顔をしてエレベーター前へと歩を進める彼との静かな戦いは無事に幕を下ろした…かのように見えたが、そのおよそ1秒後事態は急転した。

「はいっ!急に割り込みますよ!からのナマエ一生のお願いだ!」

「!?」

隣の閉め終えた筈のドアが物凄い勢いで開き、そのままモモンガのようにぴょいーん!とこっち側に滑り込みセーフをかましてきた人物にぎょっとする。しかもその正体がシャチだったから更に驚きだ。え?てかなに!まじビビったんだけど!てか一刻も早くドア閉めたいんだけど!

「シャ、シャチくーん?そこ、邪魔なんだけどな」

「お前!料理出来るか!?」

「…………はぁ?」

「出来るのか?出来ねぇのか!?よし分かった出来るんだな!じゃあ早くこっちに来てくれ頼む!」

「えっ…!ちょっと待っ…ギャァァア!」

薄い体型のくせに何処にそんな馬鹿力があるというの。有無を言わさず右手を掴まれた瞬間速攻拉致られた。よりにもよって一番関わりたくない隣に住む男の敵地に。なんだこれ…今日は厄日か?

「うわ…きたなっ…」

ゴチャっ!という効果音が一番お似合いなぐらいお隣さんのキッチンは荒れ果てていた。ざっと見渡したところ他の場所は綺麗に片付いているから、きっとシャチがキッチンに立った瞬間ここだけこんな風になったんだろう。

「なるほど、名案だなシャチ。後はこの女に全て任せりゃ良い」

「はぁっ…!?てかあんたいつから!せめて背後に立つなら気配ぐらい出してよね!」

偉そうに顎に手を当てて納得した表情で背後に立つ男に、とりあえず一発目文句を言ってみた。だってそうでもしないとこの男、まじで私に料理しろとか言ってくるかもしれないから。いや、てかもうほぼそう指示されてるようなもんなんだけど。でも死んでも嫌。面倒だし私がこいつらにそこまでしてあげる義理とかないじゃん。

「あの、意味不明なんで丁重にお断りさせて頂きま」

「和食にしろ。魚と納豆があれば尚良しだ」

「………………は、」

「良いっすねキャプテン!俺も今全く同じこと思ってたんですよ!」

「いやいやいやいや、何のリクエストだよ。やらねっつの」

「俺がコンビニから戻ってくるまでには用意しとけよ。おいシャチ、お前はこの女の助手がてらついでにキッチンの掃除でもしとけ」

「りょーかいっすキャプテン!!」

「何が了解だよ!人の話聞け…って本当に行くのかよ!」

バタン!と勢いよく閉まった玄関の扉音がもはや虚しい。絶望に立たされた傍ら、ポンと優しく肩に何かが触れてゆっくりとその方向に振り向く。と、そこには満面の笑顔が。

「頑張ろうぜ、ナマエ!」

グッ!と親指を立てて白い歯を出して笑うシャチの笑顔に、自分でも血の気が引いていくのを感じた。何でだろう、多分私この笑顔に弱い…気がする。






「……………うめぇ」

「そりゃどうも」

いや本当に美味いぜナマエ!そう言って何故か涙目で歓喜の声を上げたシャチにも一言お礼の言葉を伝えておいた。そんな中、前髪全上げでポニーテールをした女が朝一でしゃもじ片手にお椀にご飯を装う私は一体どこぞの寮母さんかよっていう。いやまぁ久々に自炊したから確かにちょっと気分転換にはなったし、普通に料理して楽しかったのは事実なんだけど…

「おかわり」

「あ、俺も!」

「いやもう米ないっつーの!」

どんだけ食べんのあんたら!?そんなツッコミを入れたのも束の間、米がないと主張する私を無視してわざわざ炊飯器を自分達のほうに手繰り寄せ、いちいち本当かどうか確認しているこの馬鹿二人に思わずハァ、と深い溜息が漏れた。結局あれから逃げれなかった私は本当に朝食(しかもご要望通り和食)を作ってしまい、まんまと罠にハマってしまったのである。幸い無駄に食材だけは揃っていた為その辺は特に問題がなかったんだけど。

「にしてもこの家、何でこんなに食材と調理器具だけは無駄に揃ってるわけ?見る限りここのリビングとかは全く生活感がないように見えるんだけど」

「あぁそれはだな、昨日までキャプテンに女がいたからだよ!」

「………………はい?」

シャチのその発言に思わず目が点になる。えーっと?昨日までは女がいた?え、てことはなに。まさかこの男、毎朝自分の女に家に来させて朝食作らせてたとか?………いやいやいや。まさかこのご時世、そんな下僕扱い受けて喜ぶ女がどこにい、

「まぁそれも一人や二人じゃないんだけどな!」

「まじでか!」

「でも昨日その女達を一気に切ったせいで朝飯担当がいなくなって、んで俺の所に急遽連絡が来たってわけだ!」

「うわっ…最低…」

「おいナマエ、もう一合…いやあともう2合米炊け。全然足らねぇ」

「いや今米とか言ってる場合じゃなくない!?」

「あ、じゃあ俺がせめてもの償いで米炊いてきますね。さっきナマエに米の研ぎ方教えて貰ったんで余裕っす!」

「いやちょっと待とうよ!今は米より話の続きでしょ!」

「シャチ、しっかり研いでこいよ」

「何でそこで無駄にドヤ顔!?」

つ、疲れる。こいつらといるとほんっとに疲れる。ゼェゼェハァハァと一人息が途切れ途切れな私を無視して、カチ、と優雅に煙草に火をつけて白い煙を吐くこの男に、目を細めて鋭い眼光を向けてやった。その私からの痛い視線に気が付いたのか、「なんだ、何か文句でもあんのか」と気怠そうに声を掛けられる。実に文句大有りだ。いいかゲス男、今から私が世の女子達の気持ちを代弁するから耳をかっぽじってよーく聞け。

「あのね、女っていう生き物は常に愛を求めてるわけ。分かる?愛よ愛!LOVE!」

「あ?」

「何であんたの歴代の女達が文句も言わずにせっせとご飯を作ってたのか分かる?好きだからよ!あんたの事が好きだから何の見返りももたずに一番厄介で面倒なご飯を作ってあげてたわけ!」

「…………」

「それを何が理由で別れたのか…てか切ったのかはよく知らないけど、もっとちゃんと彼女達と向き合ってあげても良かったんじゃないの?」

「…………」

「それをあんたって男は、」

「見返りを求めてねぇだと?はっ…馬鹿馬鹿しい」

「……………は?」

ようやく何かを口にしたかと隣に目を向ければ、そこにあったのは人を蔑んだような笑い声と歪んだ表情を含んだ横顔だった。タイミング良く白い煙を吐き出したのも重なり、その不気味な笑顔は更に恐さを増して何とも言い難い表情となった。

「頼んでもねぇ朝飯を作ったかと思えば人の知らねぇ所で勝手に掃除したり、あれやこれやと世話を焼いてはその見返りとして毎回こっちに愛情を求めてきやがる」

「…………」

「どんなに自分は他の女とは違うと俺に言い放って強気で勝気な女だったとしても、全部同じだ。すぐさま俺に愛情を求めてその内勝手な被害妄想で俺を責めだす。誰がそんな奴らに本気で向き合おうとなんざ思うかよ」

「…………」

「だから俺は愛だのなんだの形のない物は一切信用しねぇ。そもそも女なんて性欲を吐きだす以外なんにも特にならねぇしな」

だからお前の意見は何一つ俺には響かねぇ。そう言って、まるで人でも刺し殺すような冷たい視線を私に向けた後、彼は静かに灰皿に煙草を押しつけて火を消した。そのまま後ろに体勢を崩してソファーの背もたれに全身を預けて小さな溜息を吐く。

「そうね、それもそうかも。ごめん何か余計な事言って」

「……………あ?」

煙草貰ってもいい?そう言って返事も聞かずに手元に置いてあったケースから一本取り出し、慣れた手つきで火をつける。そんな私の返事が予想外すぎたのか、目を丸くしたままこっちに視線を向けた彼は未だその場にフリーズしたままのようで、その素っ頓狂な様に少し笑えた。

「………お前、さっきと全く意見が違うじゃねぇか。あれか、もしかして二重人格か」

「なんでだよ。そーじゃなくて、別にただ単純にそうかもなーって思って」

「あぁ?」

「よくよく考えたら女にも色々種類がいるからさ。束縛が酷い女、束縛をしない女、追われたい女、追われたくない女」

「……………」

「だから今トラファルガーさんの意見を聞いてふと思ったの。一概に女=これだ!とは言えないなーって」

「……そうかよ」

「うん、だから余計な事言いました。すいません」

フーっと煙を吐きだしてその場に軽く頭を下げた私に、「それが人に謝る態度とは思えねぇけどな」とサラっと指摘されたけど、そこは朝ご飯作ってあげたんだから勝手に見逃して貰う事とした。そんな私に気が軽くなったのか、さっきよりちょっと肩の力が抜けて呆れたように笑う彼に初めて心から普通に笑い返す事が出来た。なんだ、憎たらしい男だと思ってたけど意外や意外。こんなにも可愛く笑う事も出来るんじゃないか。

「じゃー私はこれで。今日はまだまだ二度寝する予定なんでこの辺で失礼しますよっと」

「あぁ悪かったな。男と一夜過ごしてテンション上がりきってた時に飯なんざ作らせて」

「誰がだよ。だからそんなんじゃないっつの。んじゃね、隈が濃いくて人一倍人相の悪いトラファルガーさん」

「うるせぇよ、さっさと行け」

ヒラヒラと犬を追い払うように手を動かす彼にベー!と舌を出して玄関へと向かう。途中未だに米を研いでる最中だったシャチにも軽く挨拶をしてサンダルに脚を滑らせてドアノブを握った。もうなんだかんだ良い時間だ、朝の太陽が目に染みる。そんな事を思いながら開き掛けていたドアを勢いよく全開した所で、「おい」と背後から声を掛けられた。

「なに?」

「あー…飯、美味かった。ありがとな」

「…………キモちわる」

「あ?」

「いえ、別になにも。喜んで頂けたのなら作ったかいがあります」

「それとこれ、お前持って帰れ」

「え、なにこれ…ってこれあれじゃん!今ネットで入手困難って言われてる話題のハーブティーじゃん!いいの貰って!」

「良いも何も元々俺のじゃねぇし、どこぞの女が勝手に置いていったやつだ。俺はもっぱら珈琲しか飲まねぇしな」

「うわー嬉しい!ありがとう!大切に飲む!」

「そりゃ良かったな」

「うん!じゃあ!」

思いもよらぬサプライズに当然の如くルンルン気分になった私はスキップ交じりで隣の自分の家の前へと直行してその場にピタ!と一時停止をした。そして最初にシャチに断りをいれて一応用心深く鍵を掛けていた事を思い出し、薄手のパーカーのポケットから鍵を取り出そうとしていた所、隣の扉がガチャリと開き「おい、」とまたもや声を掛けられた。えなに、まだ何かあるのかよ。

「今度はなんでしょうか?…あ、次はまた入手困難な紅茶をくれるとか?」

「ロー」

「………は?」

「トラファルガーさん、じゃなくてロー。今度からそう呼べ。いいな」

「…………」

「おい、返事は」

「は、はい」

その返しに満足したのか、トラファルガーさん…じゃなくてローは偉そうに頷いてパタンとドアを閉めた。とりあえず何かよく分からん男ではあるが、恐らく悪い奴ではないんだろう。良かった、思ったより普通の人間っぽくて。

「さーて!んじゃ二度寝決行しますかー!」

部屋に戻って、んー!と背伸びをしたままそのままベッドにダイブ。待ち焦がれていたそのモフモフ感に私の頬は緩みきり、そしてそのおよそ約5分後、眠りの世界へと旅立つ事に成功した。

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