ゐやよ黒髪さん
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現在、学校へ登校中です。
お隣には、先ほど私の家のドアをぶち壊した方がいます。
直す時間がなかったのでダンボールを貼ってきましたが、意味はあるのでしょうか。
昨日と違い、今日は素敵なお天気ですが、なんだかハラハラしている朝です。
そこで、私はとあることを思い出しました。
「そういえば、私は貴方のお名前を知らないのですが」
「別にいいだろう」
「なんて呼べばよいのかわかりません」
「なんでもいいよ」
「じゃあ、なんでもいいよさん。学校へ急ぎましょう」
「めいは俺を怒らせたいのかな」
『なんでもいいよ』と云ったのですから、私は『なんでいもいいよ』と云ったというのに、不機嫌そうな顔をしています。
とっても笑顔なのですが、なにかしら滲み出てきています。黒い何かが。
とってもKOWAI!!!!
そんなことを私が思っていたら、彼は言いました。
「―――神威」
「は」
「俺の名前」
「神威…さんですか」
「"さん"はいらない」
「別にいいだろう」
「俺の真似か「ごめんなさい」
「・・・・・・・・・」
見てください。この謝る速さ。文章じゃわかりにくいですが、神威さんが言い終わる前に謝っています。
しかし、そのあとの沈黙がまたKOWAI。
こんどは目を開いて私を凝視しています。
この方、眼力で人を殺めてしまいそう。最初が私ですか。ヒャー!
「何百面相しているの」
「え」
「さっさと行くよ。置いて行っちゃうよ」
「あっ、待って神威さん!」
神威さんの背中を追いかける私でした。
しかし、神威さんの名前…どこかで聞いたことがある気がします。
まぁ、いいか!
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