橙色の三つ編みと黒色のセミロング | ナノ



こんにちは、三つ編みの青年
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「閉めないでよー」

「何も聞こえてません。何も見ていません。きっとこれは夢なのです」

そうです。ニコニコと笑顔を振りまく方が、私の家のドアを足で挟んで締めようとするのを阻止するはずがありません。
そうだ。昨日のことも夢だったのです。
全部全部、夢なのです。
ていうか、夢であってください。

「もー怒っちゃうぞー」

そう言った夢の人は、私の家のドアを蹴破り、崩壊させてしまいました。
鍵なんて意味がありません。ドアの真ん中にぱっくりと穴が開いています。なんと可愛らしい私の表現。
しかし、これは夢だから

「遅刻しちゃうよ。いい子になりたいんでしょう。あと夢じゃないから」

そう言って彼は私の頬をバッチンと叩きました。
痛い。此奴、力イカれすぎだろ馬鹿。

「全部聞こえてるよめい。怒らないであげるから、早く行くよ」

「・・・・・・・はい」










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