めろめろりん!
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「どうしたんだ・・・団長」
「・・・」
あのあと、チャイムが鳴ってめいは行ってしまった。
俺は教室に帰り、窓の外をぼうと見つめている。
いつも教室に来ない俺にクラスメイトは驚き、教師は感激している。
・・・授業受けるつもりはさらさらないんだが。
俺は、先ほどのことについて考えていた。
阿伏兎はそんな俺を珍しがり、声をかけてきたというわけだろう。
「聞こえてんのか」
「うるさいな、何だよ」
無視してやろうかと思っていたが、反応してしまった。
「嬢ちゃんのことでも考えてたのか」
「だったらなんだよ。殺すぞ」
「いや・・・なんか違うんだけど。殺しちゃうぞじゃないの」
「どっちでもいいじゃない」
「・・・まぁ、そうなんだけどな。で、嬢ちゃんと何かあったのか」
「彼氏いないって言ったから、彼氏になってやるって言った」
「・・・・・・随分とストレートで」
「無意識だったんだよ」
「あんた、メロメロじゃねぇか」
・・・メロメロ?
俺が、あんな女に?
何で?
*とある教室*
「ぶぇぇっくしょん!!!」
「随分素敵なくしゃみだね。春菜さんや」
「誰か噂しているのでしょうか・・・」
「せめて手で押さえてしようか」
*神威たちの教室*
「認めちまえよ団長」
「なんのことかさっぱりだ」
「そういうとこ父ちゃんに似るなよ」
「勝手に話に入ってこないでよハゲ」
「ハゲてねーし。ふっさふさだし。つーか、俺の息子にも春が来たか・・・」
「あんたの頭に髪は来ないけどね」
「泣くぞ!!結構本気で泣くぞ!!」
「で、どうすんだよ団長」
「だから、俺はあいつのことなんとも思ってないし」
そして、俺の担任こと親父は腕を組んでいった。
「神威がめいに告白する大作戦、開始日は一週間後だ」
「それまで、アタックし続けるんだな。団長」と阿伏兎。
「パパたちも協力するぞ」
「殺しちゃうぞ」
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