橙色の三つ編みと黒色のセミロング | ナノ



めろめろりん!
12/25



「どうしたんだ・・・団長」


「・・・」


あのあと、チャイムが鳴ってめいは行ってしまった。
俺は教室に帰り、窓の外をぼうと見つめている。
いつも教室に来ない俺にクラスメイトは驚き、教師は感激している。
・・・授業受けるつもりはさらさらないんだが。

俺は、先ほどのことについて考えていた。
阿伏兎はそんな俺を珍しがり、声をかけてきたというわけだろう。


「聞こえてんのか」


「うるさいな、何だよ」


無視してやろうかと思っていたが、反応してしまった。

「嬢ちゃんのことでも考えてたのか」

「だったらなんだよ。殺すぞ」

「いや・・・なんか違うんだけど。殺しちゃうぞじゃないの」

「どっちでもいいじゃない」

「・・・まぁ、そうなんだけどな。で、嬢ちゃんと何かあったのか」

「彼氏いないって言ったから、彼氏になってやるって言った」

「・・・・・・随分とストレートで」

「無意識だったんだよ」

「あんた、メロメロじゃねぇか」


・・・メロメロ?
俺が、あんな女に?

何で?











*とある教室*

「ぶぇぇっくしょん!!!」

「随分素敵なくしゃみだね。春菜さんや」

「誰か噂しているのでしょうか・・・」

「せめて手で押さえてしようか」







*神威たちの教室*

「認めちまえよ団長」

「なんのことかさっぱりだ」

「そういうとこ父ちゃんに似るなよ」

「勝手に話に入ってこないでよハゲ」

「ハゲてねーし。ふっさふさだし。つーか、俺の息子にも春が来たか・・・」

「あんたの頭に髪は来ないけどね」

「泣くぞ!!結構本気で泣くぞ!!」

「で、どうすんだよ団長」

「だから、俺はあいつのことなんとも思ってないし」


そして、俺の担任こと親父は腕を組んでいった。



「神威がめいに告白する大作戦、開始日は一週間後だ」


「それまで、アタックし続けるんだな。団長」と阿伏兎。


「パパたちも協力するぞ」


「殺しちゃうぞ」













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