砂漠王の血胤

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 砂漠王の血胤(https://shindanmaker.com/598756)
 砂漠の国(https://shindanmaker.com/612570)



▼prologue

大陸に横たわる広大な砂漠、その中央に位置するオアシスを王都とした砂漠の国。

長く戦乱の時を重ねた砂漠の国々を統治した一人の男が居た。
元は砂漠の中の一国家の君主だったその男は、いつしか人々から畏怖を込め、砂漠王と呼ばれた。
王の傍らには、いつも一人の剣士の姿があったと言う。

若くして強大な王国の主となった砂漠王は、その偉大な血を後世に残す事に固執した。

幾人もの美しい女を王宮のハレムに召し上げ、多くの側室を抱え、王は沢山の子をなした。
やがて老いた王者が病床に伏した時、民は口々に囁きあった。

「この国の玉座を継ぐのは誰なのか」

王は、己の血を継ぐ全ての王子と王女たちに、等しくこう告げた。

「――母親の血の貴賎も、性別も齢も些細な事だ。
 私の血を引いているとその身で示せ。
 己の剣≠手に、兄弟たちと競うが良い。
 一番王に相応しい者にこの玉座を明け渡そう」

全ての王子、王女に継承権があると分かった者たちは色めき立った。

ある者は己こそが玉座に就こうと息巻き、
ある者は王子を傀儡に国を我が物にせんと企み、
ある者は大国の王など務まらないと諦観し。

それぞれがそれぞれの思惑を持って、それでも否応なしに国は王位争いの渦に飲み込まれていく。
王子と王女たちは、己の右腕と頼みにする唯一無二の従者――剣≠ニ共に、この乱世を行き抜かなくてはならない。

――果たして、次なる砂漠王≠ヘ誰なのか。





▼world

アラビアンファンタジー風味。大きな大陸の中央に位置する巨大な砂漠国家を舞台としています。
実在の中世の中東とはパラレルワールドだと考えてください。
魔法の類は存在しませんが、まだ科学の未発達な文明なので呪いや神の御業などが信じられています。
銃火器も存在しません。剣や弓が武器の主流です。

国は今までは小競り合いを繰り返す周辺の国々と同じ一国家に過ぎませんでしたが、50年程前に一人の王が即位してから恐るべき早さで近隣諸国を制圧し、砂漠をひとつの大国に纏め上げました。
王は人々から砂漠王≠ニ呼ばれています。
王都は砂漠の中の一番大きなオアシスに存在します。点在するオアシス以外は砂漠や干上がった貧しい土地ばかりで、人々は国外の豊かな土地を求めたり外国との貿易に縋って生計を立てています。

西方には異教を信じる白い肌の人々の国があります。ヨーロッパ風の文化だとお考えください。
砂漠を越えた東方には草原が広がり、遊牧民族が暮らしています。モンゴル風の文化だとお考えください。
その東向こうには古くから続く大国があります。中華、和など東洋風の文化だとお考えください。
それぞれの民族とは国交があり貿易も行われていますが、同時に互いの土地を侵略する機会を虎視眈々と狙っている面もあります。

砂漠王は砂漠を統一してから、何人もの女との間に子供を設けました。正室は持ちませんでした。
そして齢八十にして病床に伏した砂漠王は、全ての王子、王女の中から年齢、母親の血筋に関わり無く王に相応しい者を次の王に選別すると宣言しました。
臣民はそれぞれ自分が支持する王子、王女を推し立て、王宮や国は緊張状態にあります。

事故死や病死に見せかけた対立する人間の謀殺や、内紛紛いの小競り合いも国内で頻発していますが、王はこれらの全てに関して沈黙を貫いています。
疫病の流行る地域や飢饉、諸外国からの侵攻を受ける都市など国内の様々な問題を抱えながら、砂漠の国は激動の時代に入っていく事になりました。





▼prince/princess

王子、王女は10歳から30歳までの砂漠王の子供たちです。王子や王女は殆どが異母兄弟姉妹になります。
母親は側室としてハレムに入った貴族の娘たちも居れば、ただの王宮の侍女だった者、普通の町娘や娼婦、異国からの旅人や侵略した地方の奴隷など様々です。
基本的には王宮内では母親の出自などで権力や立ち居地が決まりますが、王子や王女の人柄や実力次第では好意的に支えてくれる臣下なども存在します。
生活の質や服装などの文化も母親の出自の影響が強いようです。

生まれた王子、王女には10歳を過ぎると剣≠ニ呼ばれる従者を宛がわれます。これは王家の慣わしで、砂漠王にも共に戦場を駆け抜けた右腕とも呼ぶべき剣が居ました。基本的には生涯変わる事は無く、剣のした事の責任は主が取り、剣は一生をかけて主に仕え、忠義を尽くす誓約を交わします。

国の成人は15歳からですが、15を迎えると正式に政の一部を任されるようになります。王都などの主要な直轄地は砂漠王の管轄ですが、実力や権力によっては他の小さな諸領の統治を任されたり、軍の一隊を任されたりもします。

王位争いに対する認識はそれぞれですが、臣下の中には有力な王子、王女に付こうと様子を伺っている者や、自分の血縁の王子、王女を玉座につけようと画策する外戚、次の正室に自分の娘、息子をと差し出す人間などは存在します。



▼sword

剣≠ヘ10歳以上の男女が同じく十歳を迎えた王子、王女に一番の従者、側近として付く、国の王家代々の慣わしです。
元々は王族の護衛としての意味合いが強かったため、剣≠ニ呼ばれては居ますが、現在では最も忠実な臣下としての位置が確立されており、武人の剣も居れば文人の剣も居ます。
剣の出自は人それぞれで、王の側室でありながら他の男と通じた女の子供や、軍人の家系の出も居れば家臣としての家系の出も、ただの町人や奴隷から王族に見止められ、剣へと取り立てられた人間も居ます。

王宮内では基本的には臣下としての立場になりますが、平の軍人や文官よりは優遇されます。また、王子、王女が王へと即位した場合王の剣は国で最高の権力を持つ臣下であると言えます。それ故に、剣の地位を狙っている人間も少なくは無いようです。

剣の選定は主に母親や後見人達が人格や能力などを見定め候補を見繕ってくる事が多いようですが、王子、王女自身が強く希望して自ら剣を選び出す事もあるなど、任じるまでの流れは人それぞれのようです。

剣に求められる事は自らの命よりも主の命令を重んじ、誰よりも忠実である事、主を支えるだけの能力や人格がある事ですが、王子や王女に気に入られさえすればどんな人間でも剣になり得る事ができます。

主の苦労は共に背負い、剣の犯した罪は主が責任を取る、一蓮托生の存在である事が求められる絶対の主従です。
主を盲目的に崇拝する剣も居れば、相棒のように気安く接する剣も居たりと、その関係性は二人によって様々なようです。
一人の主には一人の剣であり、複数の主に仕える剣や複数の剣を持つ主は存在しません。



▼nation
 砂漠の国の民は沢山の種の人間が存在します。
 元々砂漠の国の民だった人だけでなく、征服国の国民だった人々や異国からの血筋を引いている人間、貴族や富豪など豊かな暮らしをしている人々から貧民や奴隷として貧しい暮らしをしている人間まで様々です。
 王宮や各都市にある宮廷などで働く文官、軍人としての武官など公務員的な人々も居ます。
 各人の立場や思想により王位争いや王族に対する考えは様々ですが、過激派組織の例として反乱軍が存在します。リーダーとなる人間は居らず、各地に色々な派閥が存在し、王族を打倒しようとしたり、王制を覆そうとしたりと目論み、王位争いの水面下で色々行動を起こしているようです。

 反乱軍の組織立案やその他店や商隊など、作成はご自由にどうぞ。必ずしも診断に沿う必要はありませんのでお好きなようにご利用ください。



▼other

タグ、壁打ち垢等の作成はご自由にどうぞ。
ご参考までに。

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