あなたを想うだけで傷だらけです | ナノ
パロディノベル



  再会 -It was love at first sight-


再会C

-It was love at first sight-

ずっと会いたかった。
話がしたかった。
好きだって伝えたかった。


生徒会長なんかになってしまったばかりに週末の学校に来ていた帰り。
・・・え?
休日だからなのかいつもより人が多く混んでいる駅前の喫茶店。
そこで見つけた後姿。
まさか!まさか!
電車で見かけた彼女。
制服ではないけれど目立つ金色の髪が目に入る。
間違いない、絶対に彼女だ。
俺の好きな人。
・・・こういうときってどうやって話し掛けたらいいんだ?
いや覚悟は出来てはいるけど。
場所が場所なだけに、緊張する。
とりあえず中に入ってみよう。
とアスランは結論ずけて喫茶店に入っていた。
カラン。
ドアにくくりつけてある鐘が音を立てる。
会った時は絶対話し掛けるんだって思っていた。
今日話し掛けなければ次いつに会えるか分からない。
よしっ!
窓際にある彼女が座っている席に近づいた。
少し進んだところでアスランは足を止めた。
誰かと一緒にいる?

・・それは、決してありえないことではなかった。

遠目で見た姿から男であるように思う。
・・・彼氏かな?
そりゃいるよな彼氏の一人や二人。
あんなに可愛いんだし。
・・・ふぅ。
ため息を吐いた。

・・・せっかく入ったんだからなにか飲もう。
アスランはカウンター席に向かった。
・・・・あれ?
後ろから聞こえた男の声。
聞き覚えのある声。そして途切れ途切れ聞こえたラクスという名前。
・・キラ?
アスランは窓際の席に向かった。


「キラ。お前何やってるんだ?」
「「え?」」


彼女と一緒に座っていた男は友達のキラだった。
キラと彼女は同じ反応で俺の方を見た。


「・・・アスラン・ザラ?」


小さな声で呼ばれた俺のフルネームはキラが発したものではなかった。
・・・どうして俺の名前を?
頭は嬉しいのと、混乱とでいっぱいだった。


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