あなたを想うだけで傷だらけです | ナノ
パロディノベル



  再会 -I ran into him-


再会A

-I ran into him-



「えっ?」


今度は私とキラじゃなくて、彼とキラの声が綺麗にはもった。


「・・・」



というか私、今大失敗したんじゃ・・。


「うそ!カガリ、アスランと知り合い?」


やっぱり。
アスランも目を見開いて驚いているみたいだ。


「えっえっと・・」



なんとかごまかさないとと上手な言い訳を考える。


「よく、キラが話してたじゃないか」


変かな?
実際キラがアスランのことを家で話したことなんて一度もないし、
ちょっと無理がある気がする。


「う〜ん。そう言われてみたら、言った気もする」


ナイス、弟!


「・・そうなんだ。よろしく・・えっと」


すっとアスランが手を差し出して来た。
えっ?うそ。


「あっカガリだよ。アスラン、僕似で可愛いでしょ」


キラが助け舟を出してくれた。


「カガリです」
「アスランです。よろしく。・・キラの妹さん?」
「そうだよ。アスラン、僕の妹」


私、今何しているんだ?
手!手!
手握ってる!!
いつもなら妹じゃない!姉だって言えうのに、今はそれどころじゃ無い。
手がーー!!!


「で?珍しいね?アスランが休日にこんなところに来るなんてさ」
「ああ。今日は、生徒会だったから」


凄い。生徒会委員なんだ。


「それで。大変だね。生徒会長さんは」


生徒会長。

・・ますます凄い。

私は横で2人の話を聞きながら関心した。


「まあな。途中までラクスと一緒だったから
そのうち来るんじゃないか?」
「えっ?本当」


・・ラクス?
誰だろう。


「カガリ、ラクスはねぇ、僕の彼女」


あっなるほど。


「来るみたいだから。紹介するね」
「えっあ、うん」


けど、偶然ってあるんだな。
彼女がいるってわかってても、初めて話ができたことに喜びを感じる。
・・・現金かな?


「あっ来たみたい。ラクスー!」


キラが硝子張りから大声で呼びかけた。
目が自然にそっちに向く。
キラの声に反応してかこちらを向いた影があった。
・・・・えっ!
あの人って。
にっこりと彼女は笑って、キラに手を振った。
・・・・アスランさんの彼女じゃないのか!
うっ嘘!
まさか二股!
いやけど、そんな感じじゃないし。
ちらりとアスランさんの方を向いた。

特になにか反応を示しているわけではない。
・・・それって、まさか。

あれは私の勘違いだったのだろうか?


「キラ」


可愛い女の子はくるりと外を回って、
店の中に入ってきた。
近くでみると益々可愛い。


「あら、アスランも・・えっと」


女の子はこちらを見て不思議そうに顔を傾けた。


「ラクス。紹介するね。僕の妹のカガリ」
「まぁ、そうでしたの。
初めまして私、ラクス・クラインと申しますの。

ラクスとお呼びくださいな」
「あっ初めましてカガリです。
ラクス」


にっこりとラクスは笑った。


「僕の彼女なんだよ。可愛いでしょ」
「うん」


何度も私は顔を縦に振った。
キラにこんな可愛い彼女がいるなんて。


「有難うございます///」


キラの彼女ってことはアスランとは付き合ってないのかな。
だとしたら、・・嬉しい。



「あっあの!アスランさんは彼女おられないんですか?」
「えっ」
「あっごめんなさい。変なこと聞いて」
「いいよ別に。彼女はいないよ」
「本当ですか!?」


わぁ!凄い嬉しい。


「どうしたのカガリ。さっきから敬語ばかり使っちゃって」


確かにそういわれれば。


「けど、確かアスラン好きな人いるんだよね。散々イザークとディアッカにからかわれてたもんね。
たしか電車でみかけた他校の女の子だったけ?」
「おっお前!////」


アスランさんの顔が真っ赤に染まる。
・・・いるんだ。
好きな人。
なんだまた、失恋かな。

カガリは視線を少し下にずらした。



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