あなたを想うだけで傷だらけです | ナノ
パロディノベル



  再会 -I've never felt like this before-


再会@

-I've never felt like this before-



「カガリ、最近元気無いけど何かあったの?」


と、弟のキラに言われた。
フレイやミリィにも同じことをこの前言われた。
カガリらしくないわって、
そんなに分かり易いんだろうか。


「何でも無いよ」


私はこの前失恋した。
その人には彼女がいたんだ。
彼の恋人になりたかったとかそういうんじゃなくて、
ただショックだった。
人を好きになるのって辛いんだな。
そしてなかなか、彼のことを忘れられない。
会わなくなって随分経つのに。
女々しいな・・私。



「あのね、僕が妹の異常に気付かないとでも思ってるの?
何年双子してると思ってる?」
「・・・」

「言いたくないなら、聞かないけどさ」
「・・・ごめん。有難う」


やっぱりキラは優しい。
キラと話していると心が温かくなる。
けど、


「私が姉だ!」


ここは譲れない。


「僕が兄だよ!」


こうやって、言い合いをするのが私達の日常。
そして・・・。



「「ぷっ」」


二人顔を見合わせて笑いあうんだ。


「よし!元気が無いカガリに特別に駅前に出来たカフェに
連れってあげよう。カガリ甘いもの好きだもんね」
「うん」


私達は凄く仲がいい。偶に恋人に間違えられるくらい。
キラと私は違う高校に通っている。
キラはそう、あの人と同じ高校に通っている。
知り合いとかだったら、凄いな。
まあ、明らか先輩だろけど。
大人っぽいよな。
かっこいいし。彼女も可愛いし。
・・・、自分で墓穴掘ってどうするんだ。


「カガリ、唸ってないで早く行くよ!」
「うん!」


大丈夫!傷は癒えるから。

きっと。
駅前の休日の喫茶店でカガリは約束どうりキラの奢りでパフェを食べていた。



「美味しい〜」

「そうだね」


二人共甘党なためパフェに夢中だ。


「そういやさ」


キラが食べるのを止めカガリに言った。


「ん?」
「・・僕彼女できたから・・////」
「えっ!?嘘!いつ!?」


カガリにとっては初耳だ。


「う〜ん。つい最近かな」
「おめでとう」
「ありがとう」


くすくす。
キラとカガリは笑い出した。


「カガリは?いないの?」
「・・私は・・いないよ」


思い出したのは、彼だった。


「まあ僕の目が黒い内はカガリに彼氏なんて許さないけどね」
「自分は彼女いるくせに.・・」

「へへ・・///。今度紹介するね。ラクスって言う子なんだ」
「うん」


キラが凄く生き生きしてる。
恋をすると誰もがこんな風になるのかな?
なんだかキラが羨ましい。


「キラ。お前何やってるんだ?」
「「え?」」


対話していた私とキラの声をさえぎった声。


「・・アスラン・ザラ?」


私の好きな人だった。

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