平穏な日々は過ぎ去り、開幕の春。








二月、あいつはキャンプの為一ヶ月間こっちにやって来ない。その後の半月にはオープン戦も控えている。つまり平穏な一ヶ月半で、やって来ては胸を揉まれることもなけりゃ、メシメシ!と言われなくていい。だが、これを過ぎてしまえばあいつはまた突然やってくるだろう。











「ターカーヤー」
そうご機嫌に俺の後ろにべったり引っ付いて胸を揉む。
二月も終わり三月の中頃、春体が近い為朝早くからよる遅くまで練習を重ねる毎日。朝練、講義、夜まで練習。の繰り返しで休む暇もなく過ごしていた。ある日、監督の都合で夕方までとなり早めに帰れたのはいいのだが、神様のイタズラなのか、家に帰るとテレビを見て寛いでいる榛名元希が居たのだった。そして、今現在。課題をしている俺の後ろで嬉しそうに胸を揉んでいる。

「あの、やめてもらえませんか?」
「やだ。」
さっきからこの繰り返しである。課題を早く終わらせてしまいたいのに、乳首と首筋を執拗に触るので気が散って集中ができず、またやめてくれと頼むがやはり聞いては貰えず、どうしたら解放されるのかと頭を悩ます。このままエスカレートされたら課題どころじゃなくなる。そう感じた俺は次のように提案を出した。

「課題終わったら好きにしていいですから、今はテレビ見てて下さい。」
少し考えてから「わかった。終わったら俺の好きなようにすっかんな!」と言ってベットの上に乗って大人しくテレビを見る。これで集中が出来るそう思い課題に取り組むのだが、この後この言葉により酷い目に合うことになるとは思ってもみなかった。








やり終えた課題を鞄にしまうとベットの方へと引っ張られ、押し倒される体制になる。

「も、元希さん、ちょっと、どこ触ってんすか!?

「課題終わったら好きにしていいんだよな。」
「はっ?」
「忘れたとは言わせねーぞ。この俺を待たせた罰のお仕置きしてやるよ。」
「ま、待って…!」
「覚悟しろよ。」


抵抗する暇もなく、俺が気を失う迄彼処を何回もイかされた。











早朝、眠たい目を擦りながら朝練へ行く支度をする。
昨夜、俺の身体を弄くりまくったあいつはベットを占領してスヤスヤと眠っている。本当はジョギング行く時間だから起こしてやるべきなんだろうが、昨夜の事を思うと腹が立つのでそのままにして、書き置きを残して家を出た。

朝練が終わる頃には起こさなかった事についてのメールが来て、そしてまた訳の分からない事を言って俺を振り回すんだろう。はぁ、と深い溜息をついて日が明けていく中、デカイエナメルバックとシューズバックを持って大学のグラウンドへと向った。












あとがき
3月の終わり頃に春体の決勝をやっていたのをみて、ああもう野球開幕かぁ〜と思い書きました(笑)ただ、開幕の詳しい日時とかわかんなかった(検索の仕方が悪かったのか?)ので、少し春体の日時がおかしいかもしれません。元希さんが開幕で忙しい筈なのに来たのは、きっと会いたかったのでしょう。
因みに最後迄はしてませんよ(笑)お触りだけです。
タイトルは…思いつきです←
読んでくださりありがとうございました。

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