橙色の空 1
「おい、ユウキ!起きれ!」
「うーん・・・あと一年・・・」
「長くね!?」
「んー・・・」
「あ、起きた」
ど こ で す か ?
あっ!何かふわふわ!やらかい!
『・・・頭大丈夫か?』
失礼な。僕これでも学年トップだっ・・・
「・・・お早う、ユウキ」
「オハヨウゴザイマス」
「片言ー」
そうだった。
僕、シンオウにトリップして、暫くギンガ団でお世話になるんだっけ・・・
「ありがとな、穂波。」
『おう!』
「あれ?ホナミって誰ですか?」
『あ、アタシの名前だよ』
え、また意外な・・・
「今意外って思っただろ」
「え、そそそそんなことは・・・!」
『どもりすぎ』
なんにも言えません・・・
でもムクホーク可愛いよね。
「とりあえず行くぞ?ユウキ」
「・・・はい」
『うわ、目が死んでる・・・』
「気にしないでください。」
別に緊張なんかしてないよ。
震えてるのはあれだよ、日が暮れてきてちょっと寒いからだよ。
「んじゃあ・・・ただいまー!」
「!?」
え、そんな堂々と?
しかもノリ軽。そんなノリで大丈夫なのか?
「ほら、ユウキも。」
「は?ええっと、失礼しまーす・・・?」
「お、コウか!おかえりー。」
「今回長かったな。どーしたんだ?」
「やー、迷っちまってさー☆」
「うっわドジだ!」
「え?ドジっ娘!?」
「いや俺ドジっ娘じゃねえし。」
・・・あれ?
ギンガ団ってこんななの?
なんか、イメージと違う?
ああ、そう言えば本部じゃないんだっけ。だからか。
「ユウキ!!」
「ぅおう?何ですか?コウさん。」
「皆に紹介しねーと」
「あ、え、はい!
っと、本日からしばらくの間お世話になります、ユウキです。
ご迷惑かもしれませんがよろしくお願いします!!」
ちょ、なんで皆静まるの。
僕何か言った?
「あの・・・」
「ユウキちゃん?」
「ふぇ?」
「ねえちょっと今の聞いた?ふぇって!!かわいー!!」
「むぐ!!?」
ちょ、オネーサン苦しい・・・
「やめてやれアヤコ」
「えぇー?どーして?」
「ユウキ苦しがってる」
「やだ!・・・ごめんね?わざとじゃないのよ?」
「大丈夫ですよ、えっと・・・」
「あ、私はアヤコ。呼び捨てでいいから!よろしくね、ユウキ」
「はい!」
アヤコさ・・・アヤコは、そう言ってぱああって効果音が似合いそうな笑顔を見せてくれた。
・・・可愛いなあ・・・
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