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「じょーうちゃーん?」
「あ、あの」
「お。反応あった!どーした?」
「・・・しばらくの間、お世話になっていいですか?」
「ああ!俺から誘ったんだし!」
折角のトリップだし!
「ありがとうございます」
「どーいたしまして。嬢ちゃん名前は?」
「ユウキです」
「ユウキな。よっし覚えた!俺はコウ。よろしくな」
「はい。よろしくお願いします!」
「ああ!じゃあ、さっさと行こうぜ」
「?どこにですか?」
「は?決まってんだろ?
ギンガ団のアジト」
え、本気ですか?
「大丈夫、本部じゃねーから。早くしねーと陽ぃ暮れんぞ」
「あ、ハイ・・・」
「えっと・・・ここがコトブキの近くだから・・・」
ちょ、ここコトブキの近く?
だったらポケセンとかあったんじゃない?
コウさん、僕の感動返してよ。
「ユウキ?」
「ぅひゃあ!?え、な、何ですか?」
「や、さっさと乗れ」
「・・・乗る?」
「ああ」
ああって・・・
これ、ムクホーク!?
うわああああ生でみれた!ヤバイカッコイイ!!
『おい、アンタ!』
「え?僕ですか?」
『そうそ・・・うぅう!!?』
「!?」
声裏返ってるよムクホーク!!
ってゆーか女の子!?
「どーしたユウキ」
「いえ、何でも・・・」
『何でもじゃねーよ!何でアタシの言葉わかんの!?』
・・・間・・・
「本当です!うわぁ何で!?」
『知らねえよ!』
「あ、特典ですね!!」
『だから知らん!もう良いからさっさと乗れ!!』
「はーい」
男勝りでツッコミな♀ムクホーク・・・!
あ、背中ふあふあ。気持ち良いなぁ・・・
「・・・乗ったか?」
「はいー」
「じゃあ行くぜー」
「ふぁあ・・・」
「欠伸で返事すんな」
「だ・・・って、ねむ・・・」
「ったく・・・」
背中があったかい・・・羽毛布団・・・。
「お休み、ユウキ」
久しぶりに聞いた気がするその単語。
きっと数秒もしないうちに、僕は寝てしまったんだろうな。
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