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「火翠、下がってて」
『了解』
「え、ちょ、何?何でゆっくり近づいてくんの?」

「今からする質問に正直に答えてくださいね」
「了解しました」
『ユウキ顔、顔怖ええ』


火翠が後ろで何か言ってるけど気にしない。顔怖いとか聞こえない。
まず真相を確かめるのが先だよ。



「ねぇコウ。何で、火翠が言ったって、分かったんですか」
「・・・」
「コウ、答えてください」

「・・・あー、なるほど」



え、何一人で納得してるの?



「ユウキ、別世界の出身か」
「何でわかるんですか」
『・・・は?』



いやちょっと待ってよ。どうして僕が別世界から来たってわかるの?
そもそもその発想はどこから来たの?



「だから最初に知らない場所だって言ったのか。納得」
『ちょっと待てよついてけないんだけど』
「簡単に言っちゃえば
ゲーム起動→異世界転送ココドコー?→コウに拾われる→お世話になります←今ここ」
『・・・時間くれ。整理するから』
「うん。じゃあその間コウ問い詰めてる」
「え、」
「さあ」
「えー・・・んー・・・俺もユウキと同じような者だよ」
「・・・つまり同胞と」
「そーゆーこと」



え、ええええ・・・異世界人ってそんなごろごろいていいものなの・・・
あ、じゃあポケモンとの会話はトリップ特典なんだ。なるほど。

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