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「あ、そうだ」
『? どうした?』
「いや、コウにポニータ君貰ったんですけど…」
『必要事項だけをハッキリ言え』
「えっ命令!?ええっと、僕にとって、初めてのポケモンがポニータ君なんですけど…
僕の、パートナーになってくれませんか?」
『・・・良いぜ、分かった』
は?おい俺、今何て言った?
「本当ですか?」
この女のパートナー…?
・・・それも面白そうだな。
『ああ。だけど一ついいか』
「うぇ?何ですか?」
『俺は人間が嫌いだ。
嫌いな種族と馴れ合う気はほとんど無い。
…お前は、変えられるか?』
ああ、こんなこと言うつもりなかったのに。
何してるんだ、俺。
「勿論!きっと変えてみせます!」
『本当に出来んのか?』
「む、言いましたね?じゃあ勝負ですよ火翠!」
『望む所……いや、一ついいか?』「?どーぞ」
『今言ってたヒスイって何だ?』
「あ、君の名前です。
綺麗な炎の鬣(たてがみ)と尻尾、それと翡翠みたいな色の目。だから火翠。
嫌ですか?まあ、嫌って言われても変える気ないんですが」
おい、それ拒否権ねえじゃねーか
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