非日常を求めて | ナノ


▼ 私立来良学園


※夢主のテンションが一気におかしくなります。


トリップしてから2日目の朝。
歪楽忍音、
今日から私立来良学園の1年生になるそうです(笑)

やっぱり、今日も臨也と寝てたみたい。
・・・まぁいいんだけどさ。


朝ごはんを食べて制服に着替えて
いざ、出陣!

『いってきます!』

「いってらっしゃい」

臨也に挨拶を告げマンションを出た。
最後に臨也が怪しく笑ったのは見なかったことにしよう。
うん。

♂♀

『うわ、桜の花綺麗だなー...』

私の周りにはたくさんの桜の木。
風が吹く度に桜の花が舞い踊って私の入学を祝ってくれてるみたい。
なんか、嬉しいな。


『来良は確か〜...ん〜?...あ、あっちでしょ!制服着てる子達いるし!』

独り言とは思えない独り言を呟き、
来良の制服を着ている子たちについてく。


―来良学園前

『うっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!来良到着っ!!』

はい。かなりの注目浴びてます。
うぅ...視線がイタい...。
でもさ、デュラファンだったらこうならない!?
なるでしょ、なるよね!

1人心の中で叫びながら学校の門をくぐった。





学校に入るとすぐ入学式が始まり只今、式中。

あぁ〜くっそ眠い。
いつもより早く寝たんだけどな。
す、睡魔やべぇ。

そんな入学式中も自問自答かわしてました。


♂♀


入学式が終わって、各自、自分のクラスへと戻ってHRやるらしい。

自己紹介...どうするか。
舞流ちゃんみたいに変な自己紹介するとさ...イタいよね(笑)
てゆか、クラス!
誰と同じかな?
やっぱ正臣とか正臣とか正臣とか正臣?
Bクラス、BクラスBクラス...。
はよ、クラス分けの紙はよ見せろや。

心の中で変な呪文を唱えつつ、クラス分けの紙を見に行く。

『B...お願いっ。正臣。こいっ』

Aクラスから順に見ていく。

『歪楽...歪楽...』

Aはダメ。
はずれ。
ちっ、せめて帝人と杏里とでもよかったのに。

『こい。こい...』

祈りながら、自分の名前を探す。

*番 ○○○○
*番 歪楽忍音
*番 ○○○○
.
.
.


え、嘘だろおい。

『あ、あった...』

見つけた。あった。
どうしよう。
あったあったあった!!ktkr!!

『っしゃぁああぁぁあぁぁぁあぁ!!!』

2度目ですね。
ごめんなさい。
でも嬉しすぎて、仕方ないんです。
切実にすいません。

心の中で周りに謝る。
謝りながら、クラス移動完了。

『次は、席順か...はぁ』

クラスに入って自分の席を確認。

どうか、正臣とっ!!

本日3度目の願い。

『歪楽...歪楽...あった。周り誰よ』

自分の席を見つけ周りの席を確認。

うっそぉ〜ん!こんなことアリですか!?
見つけましたよ、この4文字。
私の右隣の席に





紀田正臣





と書かれた座席が。

イエスっ!
きた!
俺に神が降りた!

今度は心の中で叫び、るんらるんらしながら自分の席へ。

『ふぅ〜、今日はついてるねぇ。あとでお礼言っとこう。あぁーっ、それにしても本当に泣きそう。ヤバい。乙女を泣かせるなんて全くあいつは...』

叫び疲れた勢いで独り言言いまくりな私。
どうせ、また変な人。
いいや、この際だから気にしない。

―チラッ
ちょっと気になって右隣を見てみる。
やはり、あの紀田君が私の横に座ってる。
くそうイケメンだなぁ!

正臣を見つめながら心で会話。

「ん〜?俺の顔になんかついてるか?まさか、俺に惚れたとか!?」

『あはは、違う違う隣の子はどんな子かな〜ってね。まさか、ナンパしてきた人とはなんたる運命』

変な口調で返事しちゃった(笑)
てゆか、どこが違うのよ!
もとから惚れてるだろっ!

「おぉ〜!そういえばそうだよなっ!えぇ〜っと忍音だったっけか?」

『そうそう!覚えてくれててたんだね、紀田君っ!さすがは運命の相手!』

初回から名前呼びはまずかろうと思い苗字で呼ぶ。
だからこその“紀田君”なんだが...。

「ねぇねぇ、その“紀田君”ってやめない?俺だってさ、忍音のこと“#忍音#”って呼び捨てだろ?」

『確かにそうだね、んーじゃぁ“紀田”とか??』

わざと言ってみる。

「そーじゃなくてさ、“正臣”って呼んでよ。ほら、言って」

『紀田。』

「だーかーらー、苗字じゃなくて名前だっつーの。俺に続いて言えよ?“正臣大好き”」

『正臣大好き、愛してる。今すぐ結婚しよう。正臣可愛い。イケメン。素敵すぐるー』

「・・・。」

『えー沈黙辛いよ。ホントのこと言っただけなのに』

「なんか二言多かった気がするのは俺の気のせいか?」

『二言?あの一文で一言なんだけど(笑)』

「そうなのか(笑)」

―ガラッ

タイミングのいいとこで先生が教室に入ってきた。
先生ナイスっ!

あのまま会話続けてたらどうなってたことやら。
先生、神だわ。
教師だけあるよね。
もう何言ってんだろ自分。

訳のわからないことを心中で呟きつつ、先生の話に耳を傾けた。

♂♀

―放課後

結局あの後、HRで自己紹介をして各係とか委員会を決めて今日の学校生活は終了した。

「忍音ーっ!」

下駄箱で靴を履きかえてると声がした。
声がした方を振り向くと正臣と...帝人くんが居た。

『やほー、どしたの?』

「帝人とナンパ行こうと思ってな!」

「えぇ、僕そんなこと聞いて無いよ」

「なんせ、今決めたからな!っと、忍音一人で帰るのか?」

『え?あぁ、うん』

「なんならさ、俺らと一緒に帰らない?ナンパがてらにさ」

『え、いいの?』

「あぁ、勿論! 忍音が居ればナンパの成功率も上がる!」

それって、ダシに使われてるようなもんだが
正臣なら許そう。

『じゃ、じゃあ一緒に帰ろ!』

「おう!」

というわけで、正臣たちと帰ることにした。


.

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