非日常を求めて | ナノ


▼ 露西亜寿司


「そういえばさぁ、忍音ちゃんってデュラララだっけ?その中で、誰が一番好きなわけ?」

『えっ!?』

露西亜寿司に向かっている途中、考えていたことを聞かれてちょっと動揺してしまった。

『えっと、私はシズちゃんと正臣が一番好きですよ。何ですか?』

「いや、なんとなくね。じゃあ、好きなキャラの順位言ってごらん。あ、女の人は抜きでね」

『えっと...一番はシズちゃんで、1.5が正臣。3番が渡草さんで、4番が遊馬崎さんとドタチン。5番目が帝人くんと新羅で6番がトムさんとサイモン。まぁ、他にもいるけどざっとこんなもんでしょうね』

「なんで、俺が入ってないわけ?てか、紀田正臣くんは1.5番ってどうゆうこと?」

『臨也さんは勿論、最下位ですよ!正臣には...彼女がいるでしょう?だから1.5番目』

「俺、最下位なんだ。んじゃ、あの化物より好きになるようにしてあげるよ」

『お好きにどーぞ』

絶対に無理だけどさ(笑)
そんなことを喋りながら露西亜寿司に着いた。

「ソコノオニサンスシクウ。イイヨ。ヤスクスルヨ」

「やぁ、サイモン。久しぶり」

サイモンと挨拶を交わす臨也。

「オーイザヤ、ヒサシブリ!ソコノオンナノコダレ?イザヤノカノジョ?」

『えっちょ、違います』

「そ。俺の彼女。可愛いでしょ?」

『え?何言ってんすか臨也さん』

「オーイザヤニハモッタイナイ。オジョサン、ナマエハ?」

『えっと、歪楽忍音です』

「シノネイイナマエネー!スシヤスクスルヨー。イッパイタベル、イイヨー」

「んじゃ、入ろっか。サイモン、いつものよろしく」

「オキャクサン、2メイサマ、ハイリマース」

いやいやいや、まてよ臨也さん!!
いつものってアレですよね、
貴女の大好きなアレ。

臨也の発した単語に脳内で妙に荒れてしまったが
真面目に心配になってきたので、取り敢えず臨也の服を引っ張った。

「ん?どうしたの?」

『臨也さんの言う、“いつもの”って確か、大トロですよね?』

「そうだけど?それがどうしたの?」

『今更、なんですが...私、大トロ苦手です...あ、でもちゃんと食べるんで...注文のし直しとかしなくていいですよ!』

「そうなんだ...俺の方こそゴメンね。まぁ、残したかったら俺が食べてあげるからさ?」

『あ、ありがとうございます...臨也が優しい...』

本音がポロリ。
本日何回目だろう。
数えきれないくらいの本音を出した気がする...。

「俺は、何時でも優しいよ。つか、忍音ちゃんって感情とか本音が出ちゃうタイプでしょ?」

『臨也が優しいと思ったのは今日が初めて...だよな?...え?私、そんなに感情とか出してます?』

「かなりね。さっきから、俺に酷いこと言い過ぎじゃない?」

『あ....すいません』

「オオトロ 2メイサマ」

―ことり

私の前に置かれた脂がのった大トロ。

気持ち悪い。
脂っこい物が嫌いな私にとってみればね。

『いただきます』

―パク

一口食べた。
くちのなかいっぱいにひろがる脂の味。
私はこれが嫌い。

「顔色悪いけど、大丈夫?」

思っていたことが顔に出たらしい。

『いや、だめですが大丈夫です』

「どっちだよ。#忍音#ちゃんの好きな食べものって何?」

『へ?私は、チョコとかパフェとかプリンとか....甘いものですね!』

「甘党だね。どっかの化け物みたいだよ」

『褒め言葉ですか?シズちゃんと一緒なんて嬉しいですね』


その後、臨也に奢ってもらい露西亜寿司を出た。

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