ルカの赤い箱…お礼企画 | ナノ



(どうしたんだろう…?
ロザリーは、どうしてあんなに急に喜んで…)



ロザリーの後をつけようと思ったら、レナからの声が聞こえた。
指導師のアルヴィル様が私を探してるみたいだって…
だから、仕方なく天界に戻って……
それからまた何日かしてあの場所へ行ったのだけど、いつもの時間になってもロザリーは来なかった。
あんなに熱心に祈りを捧げに来ていたロザリーが来ないなんてどうしたことだろう…?
もしかしたら、風邪でもひいた…?



その時に思い出したのは、この前のこと…
ロザリーはとても元気に駆けていて…どこか具合が悪いようには思えなかった。



(……そうだ!もしかしたら、来られないのではなくて、来る必要がなくなったんじゃ…?
そう…会いたがってたお父さんに会えて…
そうだわ……考えてみれば、私だって、ここへ来る度に星の力を送り続けたんだもの…!
祈りの力はずっと強くなってたはずだわ!
だから、ここに来ないのね!
きっと、そうだわ…!)



私の胸は興奮と感動で高鳴った。
このことを早く指導師様達に知らせたい…!
退屈な勉強なんかしなくても、人間の役に立つことは出来るってことを教えてやりたかった。



ロザリーの家は今頃、みんなの笑顔に包まれてるに違いない。
そう思うと、矢も盾もたまらず私はロザリーの家へ向かった。


- 294 -

しおりを挟む
コメントする(0)

[*前] | [次#]

お礼企画トップ 章トップ

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -