ルカの赤い箱…お礼企画 | ナノ



「えーーーーーっっ!ば、ば、ば、馬鹿なことを言うな!
ぼ、僕は、本当は天使なんかじゃ…」

「この方はある重要任務のため、人間のふりをして地上に来られてますが、実はエリート天使なのです。
ですから、肝もきっと立派なものだと思います。
魔法の材料としてもおそらく最高級品ですよ!」

カルフの言葉を遮るように、ヴェリエルは一際大きな声を出し、カルフの肝をサンドラに推薦した。



「お、おまえなぁ…!」

カルフは、ヴェリエルの卑怯な行動に憤り、ぶるぶると身を震わせる。



「よしわかった。
では、出来なかった場合は、この二人の肝をいただくことにしよう。」

「えええええーーーーっっ!」

カルフとヴェリエルの叫び声が絶妙のハーモニーを奏でた。



「あんたら、うるさい!
そんなことでがたがた言うんじゃないよ。
クラウドに任せておけば大丈夫なんだから、心配することなんてないじゃないか。
本当に男のくせに……
……う〜ん、この肝、本当にうまいよ!
酒にも合うねぇ〜…」

肝料理を頬張ったアルルが、クラウドに向かって嬉しそうににっこりと微笑む。
クラウドとカルフとヴェリエルは、とてもその肝料理に手を出す気にはなれなかった。


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