「あの人すげーな」
たまたまそれをテニスコートから見ていた2年エース切原赤也は驚きの声をあげていた
「何がすげーんだよ、赤也?」
「丸井先輩!ちょっと、聞いて下さいよ!」
「何したんだよ?」
明らか興奮している赤也にブン太は頭に?を浮かべた
「さっき、氷帝の向日さんなみにジャンプしてた女子がいたんですよ!」
「はぁ?」
ブン太は何言ってんだという顔をしていた
「向日なみのジャンプをする女子?あんなぴょんぴょん飛ぶのは向日くらいで十分だろ…寝ぼけて見間違ったんじゃねーの?」
「いいや、この目でバッチリ見たんスよ!人の頭を軽く飛び越えるくらい跳んでたんですって!」
「いやいや、そんな女子いねぇだろい」
「ぜーったい、居ますってば!」
二人がギャアギャア騒いでいると柳が止めにはいった
「二人とも、そろそろ練習を再開しないと弦一郎に怒られるぞ」
「「うっ…」」
真田には怒られるのは勘弁だと思った二人はおとなしく練習に戻った
「なぁ今の話参謀はどう思う?」
「なんだ、仁王…興味があるのか?」
柳は探るような目付きで仁王を見た
「もし、そんな女子がいたら興味深いぜよ。」
「暇潰しにでもする気か?まぁ、俺もそんな女子がいたら見てみたい気はするけどな…」
「プリッ…」