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- ナノ -
04

「はぁー見えないわね。」


「楓が寝坊するからでしょ!」


「ごめんなさい…」


楓は亜沙美と美香に責められ頭をさげた


「にしても、本当見えないわね…」


「だから、ごめんって…!」


楓はムゥっと口を膨らませた

何が見えないのかというと、テニス部の朝練。

立海テニス部は全国で一番強くそして何よりレギュラーが、みんなかっこ良く女子に人気があり、みんな朝練を応援しているのだ


「ジャンプすれば見えるかもよ、一瞬!」


楓は見ようと頑張っている亜沙美にアドバイスした


「ジャンプすれば…!って、見えないわよ!!」


「そんなはずはっ…!」


楓も試しにジャンプしてみると


「「なっ!?」」


「…はへっ!?ありえないからぁー!!


人間ではあり得ないくらいの高さまでジャンプしていた


「ちょっと、楓どんだけジャンプしてんのよ!?」


「人間技じゃないわ。」


亜沙美と美香は唖然としている中、まわりがジロジロと見ていた


「ちょ、二人とも用事思い出したから教室に戻ろー!」


楓はいたたまれなくなり、その場から逃げるように二人を連れ教室に戻った


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