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「円堂、鬼道、」

二人に声をかけるとハッとしたように私を見る。
その二人にフィフスセクターって何?と首を傾げれば、此方来い、と懐かしの雷門中に連れてこられた。
そこでクドクドと説明をされ、同時に豪炎寺と話をしたのか?と尋問される。
うん、てかいつも通りだったけど?と肯定したら、信じられんと首を左右に振られた。
ふと、私の携帯が鳴る。

「もしもし、だーれ?」
『…お前は表示も見ずに電話に出るのか。』
「ああ、豪炎寺、フィフスセクターについて話聞いたよ。」
『そのトップの存在は聞いたか?』
「あー、何だっけ、イシドシュウジさんだっけ?」
『…それが俺だ。』
「………は?」
『だから、俺がイシドシュウジだ。』
「お前は豪炎寺修也だよ、何言ってんだ。グレたんじゃなくて厨二病か。」

うぐ、と詰まった声が聞こえた。
私の言葉を聞いた鬼道がにやりと笑って告げる。

「ちなみに、イシドシュウジは聖帝だ。」

…聖帝…だと?

「え、お前…いつの間に、お師さんを…?」
『誰だよ、それ…。』
「ふざけんな、お前、一体いつ愛深き哀しい男になったんだ…?」

唖然と呟けば思わず吹き出した鬼道と、訳の分からないという表情をした円堂。
通じたか、流石、と思って彼に向かって右手を掲げる。
フッと、イケメンなどや顔でパチンとハイタッチしてくれる鬼道。

『…どういうことだ?』
「聖帝十字陵はもう作ったのか…?それとも、最後は円堂に積ませるのか…?」
『話が読めないんだが。』
「はっきり言わせてもらおう。」
『何だ?』
「お前はいつ、サウザーになったんだ?」

鬼道が吹き出した。
電話口では未だに良くわからないと言った反応返している豪炎寺に全く、と告げて答える。

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