せつなの/Holiday | ナノ
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  ◆お題を拝借して140字ss
  ◆From Twitter
  ◆変換機能は無し、思いつくまま
  ◆お題は診断メーカーさんから
  ◆移す際に改行だけ追加でやってます



実写/オプティマス

彼女を乗せて走る。共同墓地を通り過ぎた時、窓の外を見るなり、
「一緒には、死ねないよね」
と零した。
「……共に果てる未来が無いと分かっていたが、私には止められなかった」
そのままの思いを吐露した。
「共に生きる事は出来る」
どうか顔が見えなくとも、伝わってほしい。彼女の瞳の光は、儚かった。

追記/2017/08/23

実写/バンブルビー

不意打ちでガレージのドアを開けられ、少しだけ驚く。
「ビー、眠れない」
そう言って彼女は、そのまま抱きついてきた。
「あ…車になろうか」
「ううん。そのままで」
柔い髪を掬うと、彼女の指が追ってきて、絡む。
「なんか、寂しくなって」
「大丈夫、俺はここにいる」
彼女にも、自分にも言い聞かせて。

追記/2017/08/23

A酔った勢いで告白されてしまったオプティマス・プライム

彼女は飲み過ぎだ。アルコールの所為で感情が過剰に昂り、それが言葉になっただけだ。しかし……彼女は嘘はつかない。という事は、気持ちは真実だ。今この答えを出すべきなのだろうか。それとも別の機会に答えるべきなのか。指先で、彼女の涙を掬い上げる。控え目な温もりに、躊躇という箍が外れた。



2016/11/28

@酔った勢いで告白しよう/オプティマス(実写でもPでも)

「もう何杯目だ」
問いかけられても聞かないふりして、また飲み干す。見上げると、眦を下げた彼の眼光か部屋の灯りかが眩しくて、思わず目を細める。
「……どうした」
目をそらしたくない。
「オプティマス・プライム……」
「?」
「超…、好きです」
見開かれた瞳に祈る。
答えを聞く前に涙が出る。なんで。

2016/11/28

実写/バンボビー(連載)

「雪が降ったね、大丈夫?」
不意にガレージに入ってきた。擬態を解いていたものだから、その声に吃驚して、頭を打ち、照明が揺れた。彼女は座り、それから何かを探す手と、おいらの手がぶつかる。指の一本を掴まれた。冷え切ったそれが可哀想で、表面温度を上げる。ほっと小さく笑う彼女の息が、白い。

2016/11/24

P司令官/ランダムお題

自室に招いてはみたが、週明けに試験があるらしい。タブレットと睨み合う彼女の顔が、淡い光に反射している。
「そんなに大事な試験なのか?」
彼女は、ん、と小さく反応したものの、視線がそれから外れる事はない。なんとなく面白くない。
「……あまり頑張り過ぎるな」
彼女がこちらをやっと見てくれた。


追記/2016/11/06

ADV隊長で4題:C1つのベッドで

気を失ってからどの位経ったのか。戦場だと思っていたら、スクラップ場の匂い。至近で聞こえた呼吸音に驚き見ると、頬に涙が乾いた線が通った、柔らかな寝息を立てる君がいた。こちらを見たまま眠ったのか。手の中に慎重に指を分け入らせる。握り返してきた頼りなさに、俺の方が泣きそうになった。

追記/2016/10/01

ADV隊長で4題:B喧嘩ップル

「私も行く!」
「いや駄目だ、君はスクラップ場に残れ、フィクシットの手伝いをしてればいい」
「なにその役に立たないみたいな言い方!」
「帰らなければいけない理由がここに残っている、その理由が君なら俺の力は100倍にもなる!一緒にいなくても」
観念した彼女を尻目に、エメラルドの藻屑となる。

追記/2016/10/01

ADV隊長で4題:Aエプロンをつける

任務から帰り、彼女が身につけている物に釘付けになる。
「オイルバス?」
「?」
「エネルゴン?」
「な、何が…」
「それとも、わ、た、し?」
なーんて!と笑う彼女を思わずむんずと掴んでビークルモードになり閉じ込めた。調子に乗ってごめん、と謝る彼女のエプロン姿やっぱり最高で誰にも見せたくない。

2016/10/01

ADV隊長で4題:@一目惚れ

歩行者信号が青に変わり、歩くのが遅い老婦人を気遣い後ろに沿うように歩き、周りからさりげなく彼女を守る少女から目が離せなかった。渡りきった後、足早に去る彼女は、老婦人の孫ではなかった。見失う、と目で追いかけた瞬間、青に変わったよ、とラッセルに促される。この感情なんだ。どうしよう。

2016/10/01