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パーフェクト


『みなさん、こんにちは。今日の担当のみょうじです。今日は音楽をお届けします。』

………



「これでよかった?」
「おん、大丈夫やで。ほな、ご飯食べよか。」


食べようかと言う前にすでに購買で買ったのであろうパンを頬張っていた忍足君。


「忍足君ってめっちゃ速いよね。テニスもそうだけど。」
「ノースピード、ノーライフや!」
「立海のみんなも褒めてたよ。四天にめっちゃ速い奴がいるって。」
「そりゃ嬉しいなぁ!」

「フフッ……あ、白石君って今部長なんだよね?」
「せやでー。2年生で部長って言うんも珍しいやろな…。」
「うん。…すごくかっこいいテニスするもんね。なんて言うんだろ?キレがあるっていうか。」
「すごいよな、あいつ。…でもな、最近はもっとすごいんやで。」
「もっと?」


あたしがそう問い掛けると彼は少し考えるそぶりを見せた。



「完璧すぎてもう部内で勝てる奴おらんとちゃうか?」
「完璧?…何それ?」
「完璧っちゅうか…、パーフェクトテニス目指しとるからな。ちょっと前まで基礎基礎言ってた奴が。」


完璧なテニス。


「…基礎を極めるっていうのはいいことだよね。」


……完璧なテニスか……。



「立海はどうなん?めっちゃピリピリしたイメージあんねんけど。」
「そんなことないよ。変なのばっかだよ。見た目とのギャップありすぎ。女子に追いかけ回されたりしてるけど…」
「そうなん!?でも、立海かっこええ奴めっちゃおるもんな。」

「忍足君もかっこいいよ(笑)」
「(笑)ってなんやねん!(笑)って!」


忍足君はほんとに面白い人だと思う。

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「あ、なまえ先輩の声や。…さすが先輩。決まっとるな。」




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