03:病弱スノーホワイト 2 / 10
え、は?
倒れた?
「……え、ちょっとまずくない?」
熱中症だろうか。
目の前を歩いていたその人は、登くんで。
慌てて駆け寄る。
「登くんっ!」
声をかけても、軽く体を揺すっても目が開かれることはない。
あれ、倒れたときは揺すっちゃだめ?それは出血のときだけ?あぁもう、わかんない。
混乱しながらも名前を何度も呼びかける。
肌の白いその人は、まるで死んでいるように見えて。
すごく、怖かった。
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