3-1:お買い物をしましょう[ 2/11 ]

「玲! 起きてー」


 声をかけても玲は寝息を立てて寝ている。



 ……なんで私が朝早く起きてご飯作ってるのにみんな気持ちよさそうに寝てるんだ。なんか腹立つ。


 ていうか、玲普段はエロ王子なのに、寝顔はとーっても可愛い。


「もう、ずっと寝てればいいのに」

 今は起きて欲しいけど。


「あー……でも、起きろーうぎゃっ!?」




 突然手を掴まれ、ベッドの中に引き込まれた。



「もうちょっとでいいからさぁ、色気ある声出せよ……」


 目を開けると、目の前に玲の顔。
 ちょ、近い。


「“ずっと”って俺に永眠しろってのか? 寝ててほしいの? 起きてほしいの?」


 今だけ、起きてください。っていうのはナシですか?
 爽やかじゃない……妖しい笑いをする玲。

 起きてたのか、こいつ。



「とりあえず離して。そして起きろ」
「それは無理。あ、おはよう」
「バッドモーニングの間違いじゃないの」
「どこが? 最ッ高の朝だぜ?」




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