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ルームウェアシリーズ(稲森/灰崎/野坂/一星充/氷浦/鬼道)

■寝ないの誰だ(稲森)
『…−−−ゴール!決まりました、試合を制したのは…』
「やったー!ハットトリックだ!」
「…明日人く〜ん?もう消灯時間は過ぎているんだけどな??」
「あっ!ご、ごめんなさい名前さん!つい夢中になっちゃって…」
「まぁ応援しているチームとか選手が良いプレイしたらテンション上がるのは分かるけどね」
「えへへ、ですよね!」
「でも寝たい人も居るからテレビと自分の音量考えてね」
「それはすみません…」
「はい、じゃあ今回は特別に許しましょ。
−−−…なんて、別に私が言う筋合い無いんだけどね〜。
監督も放任主義だし…って言うか寧ろゲームの音と掛け声が煩いな…」
「名前さん、様子見に行くなら俺も行きますよ?」
「明日人君はそろそろ寝た方が明日に差し支えないんじゃない?」
「大丈夫です!興奮して目が冴えちゃってるからどっちにしても寝られないと思うし!!」
「元気よく言う事じゃないね…」


■就寝グッズ(灰崎)
「…灰崎君、ずっとそのぬいぐるみ持ってるね。クマゾウだっけ?」
「あ?…いいだろ別に、俺が何持ってようと勝手だ」
「勿論良いんだけどね。その子有名なの?
監督もハオ君も着ぐるみ来てたなーって」
「おい、その話はヤメロ…。
コイツの着ぐるみからあのおっさんとチビが出てくると思うとゾッとする…」
「あれ、地雷だったかゴメンゴメン。気を付けます」
「っチ…。まぁゲーセンの景品になるくらいには認知されてるんじゃねーか?」
「ふーん、全然知らなかった。私の周りは大体ペンギンちゃん連れだったからなぁ」
「興味ねぇ」
「カワイクないなぁ、ちょっとはちょっとは雑談に付き合おうよ…」
「断る」
「髪長いのにナイトキャップとか使わないの?どうやって髪の手入れしてるの?
クマゾウもそのルームウェアとおそろの洋服とかあったりするの?」
「うるせぇな、お前に教える理由ねぇっての!
それとクマゾウはクマゾウはこの恰好が一張羅みたいなもんだから必要ねぇんだよ!」
「(クマゾウの話題だけは律義に返すんだなぁ…)」

■眠れない君に(野坂)
「あれ、野坂君。結構遅い時間まで起きてるね?」
「何だか眠れなくてね。名前さんはそう言う日、あるかな」
「うーん、時々?でも大体は横になったら一瞬で寝られる。疲れてるのかな…」
「ふふ、いつも全力だからかな。寝ている、というより意識を失っているのかも」
「ひぇ…何それ怖…」
「怖がらせてごめんね。でもたまに起きていられる日があるならまだ引き返せるんじゃないかな?」
「具体的には何したら良いかな…適度な休憩?」
「へぇ、してないの?」
「(しまった)…、…言葉の綾ってヤツだよ。
因みに寝られる私はともかく寝られない野坂君は自分なりの入眠法とかあるの?」
「僕かい?そうだな、サッカー始めてからは、割とボールを触っているかもね」
「ほう、ボールを…」
「僕はサッカーを初めてまだまだ間もないと言っても良い。
ボールに触れている時間がきっと他の人より短い、そのハンデに焦る気持ちをそうやって紛らわせている…と自己分析はしているかな」
「そっか…(野坂君でも焦るとかあるんだなぁ…)色々工夫してて凄いね。
…あれ、でも今日は見当たらない?」
「合宿中は荷物がかさむし練習先のボールと混じってしまっても困るから置いて来たよ」
「そうなんだ。…あ、ちょっと待っててね」
「?」



「おまたせー!はい、コレ良かったらどうぞ」
「? これは…サッカーボール型のクッション?」
「小さい子向けだと思うけど…室内でレクリエーションする目的で置いてるみたい。
本物には及ばないけど借りてみるのはどうかなって」
「ありがとう、有効活用させてもらうよ。イナズマジャパンのさすが敏腕マネージャーだ」
「いえいえ、そんな…。でもちょっと役に立てて良かった」
「そんな有能な名前さんが倒れても僕ら困るから、マネージャー業の合間も休憩は取ってね」
「…、…ハイ…」



■(一星充)
「…何か用ですか?名前さん」
「いや、1人黄昏てるから声掛けるべきかどうか迷ってた」
「別に黄昏てません」
「そうですか、じゃあ遠慮なく。監督からアイスもらったけど要る?」
「要りません」
「そうですか。残念、じゃあ1私一人で食べよ」
「(残念な割には嬉しそうだな…)…で、何でここで食べ始めるんですか」
「え、駄目?折角だから雑談しようよ。コミュニケーション大事だよ?」
「…(何言ってもしばらく居座るんだろうな…)」
「沈黙は肯定?そう言えばそのクッションお洒落だね、星座縫ってるの?」
「…オリオン座ですよ。『使徒』らしいでしょう」
「あれ、まだそれ『疑い』じゃなかった?何かヤケクソになってない?一星君」
「否定した所で疑いは晴れないので」
「ふーん。まぁ自分が良いなら良いんじゃない」
「…。円堂さんといい名前さんといい、何で俺に構って来るんですか?」
「円堂君は単純に面倒見が良いから一星君の事を放っておけないんじゃない?」
「じゃあ#名前#さんは」
「私?私は一星君てどんな子なんだろって興味あるからかな。
関わらないと分からないでしょ?」
「…その結果痛い目に遭っても?」
「うーん、時と場合によるけどまぁ自己責任かなぁ」
「…そう、ですか」
「そうですね」
「…。…やっぱり、アイス一つもらってもいいですか?」
「おっ、良いよ。好きなの選びなよ。だけど急にどうしたの?」
「…大したことじゃないです。ただ興味が湧いただけです。
どんな味があるんだろうって」


■床では寝ません(氷浦)
「…」
「(−−−…氷浦君?部屋のドア開けっ放しで…稲森君か剛人君が帰ってくる目印かな?)」
「…」
「(あんなテレビの近くで寝そべって…目が悪くならないかな?)」
「…」
「…氷浦くーん。部屋の外からゴメンね。
真剣な所悪いけどもう少し離れて、座って観た方が…」
「…すぅ…」
「って寝てるの!!?腕組んだままの体勢とか…もう…。
(それはそれで凄いけど起きた時に大変そうだよね、明日も練習だし…。
仕方ない、入って起こそう)…氷浦君!」
「−−−…んー…?」
「起きて!寝るならベッドで寝よう?」
「…名前さん?何でばあちゃんの家に居るんだ…?」
「ここは氷浦君のお祖母ちゃんの家じゃないよ、合宿所!寝ぼけすぎだよ…」
「むー…。…全然、ここでも問題なく休めるし…畳じゃないけど…」
「いやいや、クッションあってもさすがにここは固すぎるよ。朝まで寝てたら体痛めるよ」
「そう言えば何か肘が痛い…?」
「ほらー!だから色んな所を痛める前に布団で寝て下さーい!」
「…ハイ…」
「また寝る体制に戻らないでー!返事と行動が逆だよ!!
…ねぇ、ルームウェアが埃だらけになっちゃうよ?伊那国中で色違いなんだよね?
可愛いのに勿体ないよ〜」
「じゃあ…名前さんも着る?俺の貸す…ふぁ…」
「いや良いよ貸さなくて!だから脱がないで、熱いとはいえ夜は冷えるから…!
…って言うかそんな動作も出来るくらいだったら目 覚めてるよね!?」
「うん…まぁそれなりに。だって名前さん反応が面白いから…」
「氷浦君!」
「ははって、ごめんなさい!」


■多機能ツール(鬼道)
「鬼道君、また遅い時間まで起きてるねぇ。
炎天下の練習の後なのに大丈夫?」
「名前か。まぁ、データ整理はルーチンワークのようなものだからな。
それ程 苦ではないさ」
「へぇ…慣れって凄いなぁ。
でも寝る前に携帯とかパソコン見ちゃうと良くないって言うよね。
私もつい触っちゃうけど…だから早めに寝ても何か寝足りないのかな…」
「ブルーライト等の光が睡眠の質なんかに影響を与えるそうだな」
ただ、お前の場合は単に睡眠時間が短いんじゃないか?
合宿中は特に早いだろう、マネージャー陣は」
「鬼道君、私の睡眠時間まで把握してるの…凄い情報網だね」
「話している内容からの推測だがな」
「(でも多分、そこまで大きく外してなさそうなんだよね…)
鬼道君はあんまり寝られてないな〜とか思わないの?そんなにパソコン触ってるのに」
「俺の場合は…そうだな、あまりそう言った事はない。
その時間帯に体が慣れているのと、後は…」
「?」
「このゴーグルがブルーライトカット仕様だからだろうか。
恐らくそのせいで影響が少ないんだろう」
「そのゴーグル多機能過ぎない…!?」
「ふっ、まぁな。俺には欠かせない、文字通り『逸品』だ」

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