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6〜7月拍手(エドガー、野坂)

■電話越しの梅雨(エドガー)
「こんにちはエドガー、元気?」
『やぁ、名前。
勿論だ、自己管理も出来ないようではサッカープレイヤーとして失格だからね』
「エドガーはチームの中でも飛び抜けてしっかりしてそうだよね」
『それがキャプテンたる者の務めというもの…そう言う君は何だかいつもの覇気がないな』
「え?そうかな?」
『電話越しでも分かる程度には。何かあったのか?』
「いやぁ…特に大きな出来事はないけど。強いていうなら梅雨が始まったのはあるかも?」
『ツユ』
「んー…雨の多い時期!」
『雨季の事か。苦手とは初めて聞いたな』
「う〜ん…苦手と言うか、髪の毛とか上手く纏まらないし、何かじっとりしてるし…。
何より外でサッカーの練習できる日が少なくなるからねー…」
『あぁ、名前の所はスタジアムで練習出来ないのか…それは痛手だ』
「心底気の毒そうな声色止めて!こっちも悲しくなるから!
いいねぇ屋根のある練習場!」
『名前もイギリスに住んで私達とプレイしたら良いだろう』
「簡単に言うね…」
『まぁこちらは日本の様に雨の時期があると言うより、雨自体が多いが』
「よく今までの話聞いて誘ったね??そんなんじゃ私、イギリス無理…」
『それは困ったな。名前に会えなくなってしまう』
「…エドガーが日本に来よう」
『そうきたか…成程、そういう方法もある』
「日本も良い所だよ。エドガーが遊びに来たら案内するね、私!」
『検討しておこう』
「それは来る気ないヤツだな?」
『そんな事はない、文字通りの意味さ。
ただ、もてなされるだけでは英国紳士として心苦しいと言うだけ。
なので、名前もわが祖国に来る検討を。
観光もサッカーも目一杯もてなそう、それが対等というもの』
「…はぁい…。私も検討しておきます…」


■西瓜スペース確保(野坂)
「あっ、いたいた!野坂君こんにちはー!」
「名前?こんにちは。何か僕に用事が?」
「へへー、ねぇこれ見て!…よいしょっと!」
「西瓜?凄いね丸々一玉なんて…でも重いだろう、持つよ」
「あ、ありがとう。実はもう指にネットが食い込んで辛い…」
「ふふ、今度はから部活の買い出しは誰か連れて行くようにね。
ところでこれはどうしたの?僕は好きだけど、部活に必要かと言われると無いよね」
「そう、聞いて!買い出し先の福引で当たっちゃった!今日の私ツイてる!」
「あぁ、成程(さすが『ラッキー!(※スキル)』持ち…)。
それで頑張って持って帰って来た訳だ」
「そうだよ〜!野坂君好きだって聞いてたし、部の皆と一緒に食べようと思って。
まだ夏じゃないけど、梅雨だって暑い日に冷やして食べたら美味しい筈!」
「うん、それは僕が保証しよう。夏だろうと冬だろうと西瓜はいつ食べても美味しいよ」
「(冬って西瓜手に入るのかな…?まぁいいか、嬉しそうだし)
そんな訳で早速冷やそう!…と思ったんだけど、まず部室の冷蔵庫スペース空けなきゃね…。
はぁ…整理頑張って来ます…」
「手伝うよ」
「え、良いの?積極的だ!西瓜効果?」
「積極的も何も…指、痛いんだろう?
大体この西瓜を運ぶのも大変だし、丸ごとは冷蔵庫に入らない。
切るにしても結構 力がいる…それを君だけにお願いはしないよ」
「はっ、そこまで考えていなかった…ありがとう、助かる〜」
「それに部の備品の他にも各々が私物を入れているし、名前一人じゃ捨てにくいだろう」
「おぉ…捨てるまでしなくてもいいんじゃ…?」
「いや、丁度良い機会だよ。前からちょっと思っていたんだ。
整理整頓は基本だし、救急の時にアイシングパットとか直ぐ出せないと困るからね」
「確かに…しっちゃかめっちゃかな冷蔵庫だと何がどこにあるか分からないか…」
「だから要らない物はいっそ捨てよう」
「うん、まぁアレだね!本人に聞いてからね!!大切な物だったら困るし」
「…君がそこまで言うならそうしようか」
「是非ともお願いします…。(野坂君って時々結構な強行派だな〜…責任感か西瓜の魔力か…)」

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