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5月拍手(緑川、氷浦、綱海)

■新茶(緑川)
「……」
「な、何だよ名前…。
何でそんなジッと見てくるワケ?
俺、何かついてる?」
「いや…、5月のリュウジ見てると緑茶の季節だなって」
「ねぇ喧嘩売ってる?何だよ5月のオレって!!」
「ごめん、何となく。
瑞々しい感じが良いなって事だよ」
「本当に調子良いなぁ…」
「だって本当だし。ねぇ、知ってるリュウジ?
四国ではもう新茶の収穫始まってるんだって!
きっと美味しいお茶や新茶を使った食べ物が出回るんだろうなー…」
「どこ情報だよ…四国に知り合いとかいんの?」
「天気予報見るついでにニュースで観た」
「(名前こういう所は意外とちゃんとしてるんだよなぁ…)」
「はぁ…私、新茶のスイーツとか大好きだけどあんまりお店知らないんだよね。
美味しくてお手頃な所どこか近くにあれば良いのに」
「…駅前に新しく店出来てたけど。ジェラートとか書いてたかな」
「えっリュウジ詳しい!何で知ってるの?」
「選抜の練習行く時に見かけただけだけど…興味あるなら一緒に行く?」
「行くー!連れて行って、美味しかったらちょっとあげるから!」
「ちょっとかよ、半分くらいシェアしろよな…」
「半分?何かデートみたいだね」
「でっ…!?わ、分けて食べてる時点でちょっとも半分も同じ様なものだろ!」
「あ、それもそうか。
私はリュウジが良いなら良いよ」
「調子狂うなぁもう…!」


■菖蒲湯(氷浦)
「ついにGWが始まった訳ですが、調子はいかがですか氷浦さん」
「いや別に普段通りだけど…名前は何で解説者風?」
「気分だよ気分〜。
でもGWって言っても祝日ラッキー!みたいな感じで遊んだり部活して過ごしてたなぁ。
氷浦君は伊那国島でどんな感じだったの?」
「こっちも似たようなものだけど…こどもの日ならばあちゃんが寿司とか作ってくれたりしてお祝いしたな。
この日だけは万作の所の寿司じゃなくて家のちらし寿司とか手巻き寿司だったんだ」
「へぇー、家の味なんだ!良いなぁ美味しそう。
こどもの日って確かに寿司のイメージあるかも…後は柏餅!」
「うん、柏餅は俺も食べてたな。
他は…菖蒲湯とか入ってた」
「? 菖蒲湯って何?ゆず湯しか知らないかも」
「そのまま菖蒲を湯船に浸けて風呂入るだけ。
何だったかな…「勝負」とか「尚武」にかけてるってばあちゃんが言ってた」
「ほぅ…。競い事には大事そうな感じがするね」
「まぁそれとは関係なく良い香りがして普通に気持ち良かったけど」
「そうなんだ〜!
えぇ、私も家でやって良いか聞いてみようかな?
良い香りは興味あるし、これから試合勝ち進むのに験担ぎ!」
「験担ぎ…なるほど、やる事やったら後は神様に任せるのもありか。名前割とそういうのは好きだよね。
でも折角だし、俺も皆にも聞いてみるか」
「オッケー!皆で入って勢いつけよう!!」

■分けっこ未遂(綱海)
「ひー…熱すぎるぅ…」
「名前は生まれも育ちも沖縄なのに暑さ弱すぎんだろ…」
「そう言う条介こそだらしないよ、人の家の縁側に寝そべって…」
「梅雨の湿気った空気は好きじゃねぇから仕方ねーの」
「今年も空梅雨かな…雨降ったら降ったで鬱陶しいけど、ちょっと水気ないと作物が枯れそう…」
「そんで俺達が水やりに駆り出されるんだな…。
あー、駄目だ考えるだけでゾッとする!ちょっと海行って気分転換して来るわ!!」
「えっ、もうちょっとしたらおやつにアイス出そうと思ってたのに。
折角なのに食べていかないの条介」
「あっ何だよソレ!うっし、そんなら居ても良いぜ!」
「ゲンキンだな、もー…。まぁ良いけどさ。
シークァーサーとヤンバルクイナどっちが良い?持って来てあげる」
「じゃあシークァーサー。
名前はチョコが良いんだろ、チビん時からヤンバルクイナばっかだもんなー」
「…今度ご馳走してくれるなら、今日はヤンバルクイナ譲っても良いけど?」
「いや、絶対譲りたくねぇって顔に出てるぜ」
「そんな事ないし!」
「じゃあ半分ずつにするか?」
「… … …良いけど、どうやって?どっちも棒アイスだよ?」
「途中まで食って半分くらいで渡せば良くね?」
「(それ間接キス…)…恥ずかしいから止めとく…!」
「? 何が恥ずかしいって?」
「何でもないよ、気にしないで!」
「???」

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