×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -




4月拍手(下鶴、虎丸×2)

■春の農産品(下鶴)
「改、改〜!
見て見て、今日の部活の差し入れだよ!」
「名前…姿が見えないと思ったら…。
差し入れは有り難いが優先順位を考えろ」
「これも立派なマネージャーの仕事でしょ。
ほら、豆ご飯に筍ご飯のおにぎりだよ!
後で皆で食べよう〜」
「旬の食材を使ったって事か?」
「その通り!
それとね、作ってる時に思いついたんだけど…スポンサーさんとコラボして御影専農サッカー部オリジナルの農産物詰め合わせパックとか作ったら面白くない!?」
「詰め合わせパック…?」
「最近は野菜の宅配セットも学生と企業のコラボも流行ってるしね!
乗っかって御影専農の事をアピールしようと」
「そんなに上手くいくものなのか…?
で、何を詰めるんだ?」
「よくぞ聞いてくれました!
新じゃがいも、新玉ねぎ、春キャベツ、菜の花、筍、うすいえんどう、新ごぼう、ふき、アスパラ、びわ、苺の11種で『おいしイレブン・春セレクション』!!
…どう?」
「却下」
「何で!?」
「俺達の作ってないものもあるだろ…枇杷とか。
サッカー部の名目で出すなら栽培した事のあるものが妥当って所だな」
「ちぇー、珍しい果物だから一般の人もテンション上がるかなって思ったのになぁ」
「後ネーミング」
「何で!春セレクションを夏とか秋に変えたら永遠に使えるのに!」
「文字ってるつもりだろうが色んな所で聞いた事あり過ぎる!
方々からクレームが来るだろ…!」
「えー!白い恋人と面白い恋人が許される世ならこれくらいのオマージュはいけるんでは!?」
「賭けをするな賭けを…。
とにかく、この企画通すなら1度部に通してからだぞ。
1人で勝手にスポンサーに話持って行くなよ?」
「…はーい」


■弁当談義1(虎丸)
「あ!っ名前さんだ!こんにちは!」
「こんにちは虎丸君。売り子さん頑張ってて偉いね!」
「もう、名前さんっ!俺、小さい子じゃないんですから…!
褒めてくれるのは嬉しいけどもうちょっと別の言い方して下さいよー!」
「えぇ…!えーと、…春らしい、美味しそうなお弁当だね?
一緒に作ることもあるんだっけ、器用で凄いなぁ」
「ありがとうございます!じゃあ良かったら1つでも2つでも買って行って下さい!」
「いきなり売り込むの!?商魂 逞しいな!?」
「へへっ、冗談ですよ。名前さんいつもお弁当持ってきてますもんね」
「お母さん、作ってくれるからね」
「名前さんのお母さんも料理上手ですよね!」
「そう言えば虎丸君、この前私のおかず横取りしたね」
「えへ!お腹減っちゃって、ごめんなさい!卵焼き絶品でした☆」
「まぁ良いんだけどね。
成長期だなぁ、自分のお弁当食べた後にまだ食べられるんだもんね」
「うーん?でも男だったらそうなるんじゃないかなって。
円堂さん達もお弁当2つくらい余裕だと思いますけどねー」
「但し美味しいお弁当に限る?」
「ゼンテイジョウケンってヤツですね!」
「うーん、そっかー…」
「??(名前さん、何か元気ない?)」


■弁当談義2「(虎丸)
「名前さん、どうしちゃったんですか?」
「いや、何でもないよ」
「嘘!明らかにトーンダウンしたじゃないですか!
あっ、もしかして誰かに作ったお弁当食べて欲しいとか!?」
「え、」
「(当たった! えー…、でも相手聞くのヤだな。…うー、でも気になる…)
…ちなみに誰に食べて欲しいんですか?頭文字でお願いします!」
「何故イニシャル??いや、別に良いけど…O(オー)?かな?」
「O!?そんな人選抜に居ましたっけ…!?」
「お母さんかな」
「何ですかそれ!!」
「何でそんな必死なの??」
「ごほん!えー、俺の事は良いんです!!
どうしてお母さんに?いつものお返しとかですか?」
「うん、そんな所かな。
母の日も近いし、虎丸君のお店の春の可愛いお弁当見てたら手作りって良いなって思って」
「わぁ、良いんじゃないですか!?」
「まぁ、あんまり料理得意じゃないから美味しく出来るかは分からないけどね」
「特訓しましょう!で、サプライズ弁当です!」
「あはは、ありがとう虎丸君。
でも家で作ってたらバレちゃうし、サプライズはちょっと難しいかも?」
「俺の家で一緒にやりましょうよ!それならバレないでしょ?
俺の他に母ちゃんというコーチもいますし」
「えぇ?…うーん、魅力的だけど迷っちゃうなぁ。お商売の邪魔になりそう」
「弁当詰める手伝いとかはお願いすると思うけど、名前さんだったら大丈夫です!」
「(何を根拠に言ってるのだろうか…)…そう言う事なら、お願いしようかな」
「やったぁ!じゃあ今日の練習後から特訓ですね!」
「はい、宜しくお願いします」

[ 5/64 ]

[*prev] [next#]
[短編目次へ]
[しおりを挟む]